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うさぎの数え方って知ってる?意外と知らない由来とは


とっても可愛いうさぎさん達。

今年の干支ということもあって、写真や動画を見かける機会も増えたのではないでしょうか?

 

うさぎは社会性があり、群れで行動する生き物ですから、

たくさんのうさぎが飛び跳ねたり、一緒に生活している様子もよく見られるかと思います。

そんな時についつい「一匹、二匹……」と数えたくなってしまいますが、

実はうさぎの正しい数え方は「匹」ではないんです。

 

今回は意外と知らないうさぎの数え方と、その由来についてまとめてみました!

 

◆うさぎの数え方は「匹」じゃない!

 

それでは、うさぎの正しい数え方はなんなのでしょう?

答えは「羽(わ)」です!

うさぎは基本的に、一羽、二羽……と数えます。

鳥の数え方と同じなんですね!

 

でも、鳥は羽があるから「一羽、二羽……」なんだとわかっても、

羽を持たないうさぎのことも一羽、二羽と数えるのは、なんだか不思議ですよね。

 

なぜうさぎを「~羽」と数えるのかについては諸説ありますが、

主に語られているのは以下の説です。

 

・うさぎのお肉の味がさっぱりとしていて、鳥に似ていたから。

・うさぎ猟をするとき、鳥を捕まえる時と同じ方法で捕まえるから。

・江戸時代、四本足の生き物を食べることが禁じられていたので、

あえて鳥と同じ呼び方をすることで、鳥の仲間と見なしていた。

 

こうして見ると、本当にさまざまな説があることがわかりますね。

それでは、一つ一つ順番に見ていきましょう!

 

 

◆うさぎを「~羽」と数える理由

 

・うさぎのお肉の味がさっぱりとしていて、鳥に似ていたから。

 

うさぎのお肉はフランス料理などによく使われる他、日本でも古来より食されてきました。

うさぎのお肉は非常に柔らかく、脂肪の量が少ないお肉です。

ジビエの中でも食べやすいと言われており、淡白であっさりとした味わいが特徴です。

その味が表現される時には、やはり「鶏肉に似ている」と頻繁に表現されています。

そのため、数を数える時にも鳥と同じ数え方がされていたという説です。

うさぎ肉はソースなどの味付けを素直に受け止めてくれる美味しいお肉なので、

機会があればぜひ食べてみてくださいね。

 

・うさぎ猟をするとき、鳥を捕まえる時と同じ方法で捕まえるから。

 

うさぎは猟の獲物としてもポピュラーな生き物です。

その捕まえ方にはさまざまな方法がありますが、その中の一つに

「網で捕まえる」というアグレッシブな捕まえ方もあったようです。

この方法が鳥を捕まえる時にも使われていたため、同じ捕り方をするもの同士ということで

「~羽」の数え方になっていったという説です。

 

・江戸時代、四本足の生き物を食べることが禁じられていたので、

あえて鳥と同じ呼び方をすることで、鳥の仲間と見なしていた。

 

現在、もっとも有力視されている説です。

江戸時代の日本では、牛や豚など、四本足の生き物を食べるのはタブーとされていました。

仏教であらゆる生き物の殺生が禁じられているため、肉食は殺生に繋がるとされたとか、

四つ足の生き物は「穢れている」ため食べてはいけなかったとか、

穢れている食べ物を食べると神の怒りに触れてしまうなど諸説ありますが、

江戸時代の人々には「四本足の生き物を食べてはいけない」という感覚があったのです。

 

しかし、それでもお肉を食べなければ生きていけないのが人間ですから、

人々はなんとかしてお肉を食べようとしていました。そこで目をつけたのがうさぎです。

 

「ぴょんぴょんとよく跳ぶうさぎは、鳥の仲間と言ってもいいだろう!」

ということで、うさぎを一羽、二羽と数えることで、

うさぎは鳥の仲間だ、だから食べてもいいはずだ!と主張して食べていたそうです。

昔の人達にとって、生きる知恵の一つだったんですね。

◆諸説あるものの……現代でもうさぎは「一羽、二羽」

 

というわけで、さまざまな説があるのですが、

いずれにせよ、うさぎの数え方は現代でも「~羽」となっています。

 

うさぎを見る機会が多い2023年。

間違った数え方をしてしまわないように気を付けましょう!

 

講師:岸本

 

幼少期に訪れた動物園で白い毛のロップイヤーラビットを見て「天使みたいな生き物がいる!」と電撃が走って以来うさぎに夢中。

今では自他共に認めるうさぎ好きで、「うさぎの魅力を語っていたら聞いていた相手もうさぎ好きに」「プレゼントをもらう機会があると何も言わずとも皆うさぎグッズを買ってくる」「友人がうさぎ柄のグッズを見て「あっ、岸本さんだ」と言い出す」などのエピソードを持つ。趣味はうさぎのぬいぐるみ集め。

 

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