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うさぎ通信*ひめねずみとガラスのストーブ

2023.12.2 sat
at 国指定重要文化財 豊平館

児童文学作家 安房直子さんの『ひめねずみとガラスのストーブ』の世界を「朗読×音楽×アートパフォーマンス」により多角的に表現する朗読ライブを開催しました。

豊平館の重厚な雰囲気の中での上演

この物語を初めて知ったとき、優しさ、温かさ、そして胸のざわめきを覚えるストーリーに心を奪われ、いつか五感で愉しむステージにしたいと思い描くようになりました。

あれから7〜8年の月日が流れ、私の想いを形にできる最高のメンバーと出逢うことができました。

 南米楽器奏者の福井岳郎さん
 絵本・童話作家の橘春香さん
 アナウンサーの森さやかさん

森さやかさんがひめねずみ、私が風の子フーを演じ、
語りは交代で読み進めました
南米楽器の他に、水道管やシャンプーのボトルを
使ったおもしろ楽器も演奏する福井岳郎さん
左から橘春香さん、森さやかさん、
兎、福井岳郎さん

このメンバーが力を合わせたなら、きっと心に残るステージを生み出せる。そんな確信が私の中にはありました。

練習では、互いのフィールドを尊重・尊敬しつつ、それぞれの視点から率直にアイデアや意見を伝えあうことにより、物語の世界観を深めていきました。
専門性が違うからこそ気づくことや、新しい発想が生まれることもあり、毎回のディスカッションは、互いの感性をぶつけ磨き合う創造性溢れる時間となりました。

橘春香さんによるアートパフォーマンス

当日は、たくさんのお客さまにご来場いただきました。そして、あるお客さまから「総合芸術だと感じた」とのお言葉をいただき、私たちが目指したものを実現できたことを実感することができました。

ご来場ありがとうございました

上演芸術は、一期一会。同じ演目を上演しても、二度と同じステージになることはありません。だからこそ面白い。

私たちは今後も総合芸術を目指し、4人でタッグを組み進んでいきます。
この演目の再演を検討しつつ、実は新作の公演に向けてもすでに動き始めています。
次回も、どうぞお楽しみに!

橘春香さんが製作したみかん色のガラスのストーブ

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