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管理栄養士のリアルな日常 ③

私が管理栄養士として、いちばん初めにぶつかった壁。

それは

食事が美味しくない😅って、ほんとにいろんな人から言われました。

魚が臭い😅何の魚を使ってるの?

肉が硬い😅安い肉🍖?

野菜が冷凍で、繊維が歯にはさまる😅

美味しくないっ

こんな食事、食べれない!

それはそれはいろんな人から言われました😅

初めは辛くて、辛くて

美味しくないと言われることが、こんなにも辛いことなのか。

私が作っている訳ではなく、調理師さんなのに、何が美味しくないんだろうと、いろいろ考えました。

給食には材料費といって、1食あたり○○円で提供すると施設ごとに食材料費というものが決まっていて、
限られた材料費の中でやりくりをしつつ、見ためも 美しいものを提供しなければならない😏

管理栄養士は、ハイレベルな要求が求められるのです。

ただ、材料費というものがあることは
ほとんどの職員は知らないんじゃないかなと思います。

使える金額をあげれば、良い食材を使えますが、それ=美味しい給食 とはなかなかならないものです。

やはり、作りての想いがこもった食事は
食べる人を元気にさせる 力がある。

いくら良い材料を使っても
心のこもっていない食事は、安かろうが高かろうが
美味しくない🤔

それって、食べる人には伝わるんだなと思います。

限られた材料費の中で、
いかに工夫し、提供できるか?心をこめて提供できるか?

安くて硬いお肉を、食べる人のことを考え
どのように味付けし調理するか?

今まで聞いたことがない品種の魚もたくさん使いました😅

なるべく食材料費を抑え、効率よく仕事をする為に
委託会社は、カット野菜や、冷凍食品、かんちょうひんを使用します。

だけど、その毎日の業務の中で
食べる相手を想像して
作ることができたら、相手には伝わると思います。

人参の冷凍を使い食事を提供していた時に、人参ひとつで献立そのものが台無しになることもありました。
冷凍の人参は匂いがきつい
それを、生に変えただけで
食事全部が驚くほど美味しくなったのです😆

冷凍食材も、使い方次第です。

それを見きわめる力が、
美味しさと、金額のバランスをつくるんだと思います。

人参の冷凍は、やっぱりおすすめしません😏