見出し画像

自己紹介① 〜演劇の話〜

ほかほか北海道出身!!どさんこどっさり!!長月うさぎです!!
を定番の挨拶にしています。長月うさぎと申します。

紆余曲折あって、今は役者のようなことをしています。

そんな紆余曲折の部分について、自分語りをしてみます。
若干重たいかもです。割と気分が軽い時に読んでください。

東京に来るまで

工業高校を卒業後、北海道でコピー機やパソコンの修理メンテナンスをする会社に勤めていました。
仕事内容は好きだけどサービス残業が多く、時給に換算すると最低賃金を下回る日々に少しずつ心を蝕まれ、ある日を境に会社に行けなくなってしまいました。

診断結果は「適応障害」

なんとか、薬を飲みながら会社へは通いましたが限界を迎えます。

「働くために生きてるんなら、死んでも変わらないか。死のう。」

泣きながらヤケ酒し、首に巻いたコタツのコードを棚の取手にかけ、引っ張ってみたものの力を込められず…。

あ...自分で死ぬ勇気も無いんだ。」

そこから数ヶ月、有休消化という名の長期休暇をもらい焦燥感と憂鬱感に襲われる毎日を過ごした後退職します。
しばらく何もしたくない。
でも、親からは仕事を心配して求人情報が送られてくる。

「…もう嫌だ、全てを投げ出して死んでしま…
…誰も私のこと知らない土地に行けば、それまでの私は死んだも同然では?」

何かから逃げるように、東京の会社へ就職。上京。

東京で出会ったもの

東京へ出てきて数ヶ月、自分はどうやって生きてゆきたいんだろうと悩む中、SNSで新たに立ち上げる演劇というか表現団体のメンバー募集の投稿を見つけます。
しかも未経験者でもOK。

おそらくこのタイミングで東京に出てきていなかったら、私はこの募集の投稿を北海道で指を咥えて見ていただけだっただろう。

若干怪しいなとも思いつつ、もう何も失うものなんてないんだから何でもやってみようの精神で飛び込むように参加を決意します。

大きな選択

新宿2丁目のとある女装サロンの店長がプロモーター、とある芸能事務所の社長がプロデューサーという形で団体は立ち上がります。

落語をベースとした演劇パートの間に歌とダンスのある曲が挟まる、ミュージカル調のエンターテイメント集団でした。

人の背中を後押しするようなメッセージ性の強い曲や物語。

過ぎた過去はもう戻らない。
未来は自分の力で変えてゆくんだ。
この先の人生で今の自分が一番若いんだから。

客席に放った言葉が自分にも返ってくる。
作品を観た人たちの「勇気をもらった」「背中を押してもらった」という声。

これを私の人生の真ん中に置きたい」

そう思った私は、会社員を辞め本気でエンターテイメントの世界で生きてゆくことを決めます。

全力!で駆け抜ける

よいものを作ればお客さんは増える。
1.5倍のペースで観客を増やせば、2年で武道館に行ける。

プロデューサーの言葉を信じ毎日のようにひたすら稽古。
合間でアルバイトを3つ掛け持ちし、電気代を払うのもギリギリな日々を送ります。
「でもきっと、こうやってみんな苦労して売れてゆくんだ」
徐々に消耗する精神力。

お前たちは俺の言った通りにやっていればいい。
どうしたら売れるか自分たちで考えろ。

TikTok、路上ライブ、YouTube…
稽古の間に新たな形を模索するもこれといって大きな変化はなく来場者数は減り続け、私を支えるものは劇中のキャラクターが語る言葉だけになりました。

「だったら、そのキャラクターの言葉をもっと紡げるようになろう」

歌とダンスが売りの団体でしたが演技に関しては経験者がほぼいない状態。
そしてお世辞か本音か、演技が自然であると評価をもらえていた私。
生き残る手段はここしかない。

外で演技を学ぶべく、旗揚げ時に少しだけ関わりがあった方が主宰する劇団のオーディションを受け客演させてもらえることになります。

脱退と解散

個人的にはちょっと勉強して戻ってくるつもりでしたが、プロデューサー的にはそろそろ潮時であると感じていたのでしょう。
メンバーのうち2人を残し、私を含めた他のメンバーの契約を解除。つまり脱退することになります。

ちょっぴりの寂しさと何だかほっとしたような気持ちはありましたが、まずは荒れ果てた生活を立て直すべくエンジニアと役者と両立する方法はないかと探していたところ派遣のような個人事業主のような仕事と出会います。

そしてコロナ襲来。

舞台に出て経験を積もうにも公演中止が続き、落ち着くまではエンジニア業をメインにしようと思っていたところ、残っていたメンバーより解散のお知らせが来ます。

ここから3年くらい、ひたすらエンジニア生活が続きます。
その間色々あって現在の劇団と出会い、再び演劇中心の生活へ戻るのです。


自己紹介②へつづく…

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?