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極度のデジタル音痴の私がnoteを使い始めた理由と現在(連載1周年記念)

皆さんこんにちは、宇佐江です。

本日は、自分のこれまでを振り返りつつ、おそらくかなーり少数派だとは思いますが、この令和の時代に私と同じくらいのデジタル音痴さん、SNS(やるの)苦手ですという方に向けて、日頃私がお世話になっているこの「note」を使うに至ったお話から現在の活用状況などをご紹介していきたいと思います。
「自分も何か情報ツールを持ちたいけれど、ほんとシャレにならんくらいデジタル音痴」を自覚していて心細い方に、少しでも私の拙い経験が参考になれば幸いです。


まず、私自身がどれくらいのデジタル音痴かというと
・未だに携帯は二つ折(4Gなので一応ガラケーではなくガラホらしい)
・twitter、インスタ、Facebook等のSNSに1度もログインしたことがない
・学生時代に使っていたワープロ(父のお下がり)のシンプルな使用感が恋しい

こんな感じです。年齢は30代半ばですので、周りに私ほど重症な人はそう居ません(苦笑)。それでも、私は勤めながらフリーで制作をしており、何かしらの情報発信ツールは持たなければという思いから、こちらのnoteを始めました。現在使い始めて3年目、週1回の連載はようやく丸1年になります。

それでは、参りましょう。


SNSの恩恵を受けまくったくせに、私は何もしていなかった

まず始めに、noteと出会う前の私の状況から。

私の現在の活動のもととなった出来事は、勤め先の美術館で描いた『ミュージアムの女』という4コマ漫画です。最初はFacebookに投稿を始め、数ヶ月後にtwitterにも載せ始めました。結果的にはこのtwitterへの掲載が起爆剤となり、美術館SNSへのアクセスが激増し、某まとめサイトに記事が載り半年後には書籍化のお誘いが来ました。

ん?なんだ、ぜんぜんSNS音痴じゃないじゃん。めちゃくちゃSNS使ってるじゃん。

と、思ったあなた。
そうなんです。客観的にはそうなんですけれど、この頃の私から見た状況をお話すると、実際はまったくのアナログ状態でした。

まず、4コマはもちろん全て手描き。紙原稿を美術館の広報担当職員に「お願いします」と渡し、その後は全くノータッチ。職員が毎回SNSに投稿してくれていたのです。

(↓この頃の出来事はこちらの漫画に描いたので気になる方はどうぞ)

そして、私は自分が描いた漫画を当時SNSの画面では一切見たことがありませんでした。携帯はガラホだから当然閲覧できないと思い込んでいたし(実際はウェブサイトにアクセスすればちゃんと見れた)、自宅にパソコンも持ってはいたけれどブラウザが古すぎてネットはほとんど弾かれて閲覧できないサイトばかりという、荒涼とした状態でした。

今思うとほんとに「馬鹿!恥知らず!!」とあの頃の自分を揺さぶりたい気持ちですが、出版社さん経由で一時期作品を「pixiv」に連載していたのですが、それすら私は画面を確認できていなかったのです。描き下ろした扉絵の具合も見たかったし、何とかアクセスしようと自分なりに2時間くらい格闘したけれどダメで。しかもそれを正直に編集者さんに「ごめんなさい見られませんでした…」と報告する無神経ぶり…。せっかく色々調整して掲載してくださったというのに今思うと本当に申し訳なさに絶句します。

そう。デジタル音痴の皆さんも、胸がちくりとしたことありませんか。時代に取り残されていることを「自分のポリシー」として開き直り、出来ないことを出来ないと堂々と言い放ってしまうこと。

勿論何もかもを世の中の基準に合わせてアップデートする必要はないと思います。自分で取捨選択をするのは大切。けれど、やらなければ仕事に支障を来すようなことなら、自分じゃ解決できなかったら誰かに相談してでも「やる」。ひたすら「出来ない」を言い訳にしていたあの頃の私へ。

今すぐ電気屋行って、新しいパソコン買え。


「みつこちゃんには、noteが向いてるかも」

トークイベントや「ネコ似顔絵会」など、ぽつぽつと外でのお仕事が増えていくと同時に、私は自分の発信力の無さをなんども痛感していました。

勤め先の美術館は公立なので、書籍化以降の、私が「いち作家として」する活動に関する告知の協力をお願いする事は出来ません。
この頃の私の手帳に、こんな計画が書いてあります。

①パソコンとプリンターを購入
②スキャンのやり方を覚える

こんなよちよち歩き過ぎる私が踏み出す次なる一歩は、やはり自分のSNSアカウントの取得しかないと思われました。

でも…(以下、私の脳内)

twitter→色んな意味で高速文明過ぎて怖い
Facebook→友だちという概念がよくわかならい
Instagram→おしゃれなイメージがそもそも自分の手に負えない

そんな阿呆な思考しか持たない私は、友だちに相談することにしました。

こんな私のぽんこつぶりを見放さずにいつも適切なアドバイスをくれる友人R。ちょうど一緒に長野へ旅行中。私の話を聞くと、Rはウェブ系の仕事をしている自身の兄に連絡をしてくれ、私の求めている条件に見合うツールは何かを尋ねてくれました。すると、直接面識はないけれどRを通じてお互いの存在は昔から知っているお兄さんが、こう言ったのです。

「みつこちゃん(実際は私の本名)には、noteが向いているかもしれない」。

note?


善光寺の参道で茄子の入った「おやき」を食べているとき、私はその存在を初めて知ったのでした。


note開設~1年半(のんびり使用)

情報発信ツールとして、私が求める条件はこんな感じでした。

・イベント等の告知がしたい
・仕事依頼を直接受け取りたい
・作品の写真も出来たら載せたい
・短文より長文が好き
・操作や更新が簡単←最重要

(実際これらがどれくらいnoteに当てはまったかは後述します。)

この条件を聞いて、Rのお兄さんは私に「note」を提案してくれたのです。私はさっそく翌週、東京に住むRの家に遊びに行くついでに、Rに手伝ってもらいながらnoteのページを開設しました。折しもこの日は私の誕生日。毎年プレゼントを贈り合うRから、その年はnoteというプラットフォームをいただいたのでした。

始めこそ、Rから聞いた操作方法を紙にメモしまくってそれを見ながらゆっくりゆっくり記事を増やしていきましたが、次第に慣れました。noteの使用感は最後の項目でまとめてお話しますので、まずは私の活用状況を振り返ります。

始めた当初は3ヶ月に15本の記事を投稿しました。プロフィールや仕事依頼など、基礎となる内容が多かったことと、ちょうどイベントの開催が相次いでいた時期なので、書くことがたくさんありました。

その後、イベント告知が少ない時期に、エッセイを書いて投稿したりもします。文章を書くのは昔から好きだったけれど、わざわざそれだけを発表できるような機会は(需要がなく)それまでなかったので、noteの新しい楽しみ方を発見できた気がしました。

その後、「このバージョン」の世の中になってしまい私のnoteの活用方法にもおおきな変化が訪れます。


定期連載を始めた

ご時世によってイベントの機会が激減し、もともとイベント告知のために開設した私のこのnoteも、更新頻度がガクンと減ってしまいました。

私も少しずつ色々なことを学んできたので、SNSやこうしたツールは更新頻度の多さが閲覧数に繋がる1つの要因ということは理解していました。このままではまずい。制作意欲も同時に失いそうになっていた頃、それまで気が向いたときだけ更新していたnoteを週1回の定期配信にすることを決めたのでした。

ユーザーさんの中には毎日noteを書いていらっしゃるすごい方もいらっしゃいますが、私にとっては記事を週1本書くことも、現状そう簡単ではありません。(毎週月曜といいつつ限りなく火曜に近いタイミングで更新しているのも私の苦闘故です…)ストックを作ってもすぐカレンダーに追いつかれてしまう。けれど、常に「次何書こう」のモードでいるとアンテナが消えない。毎日何かしらの課題を抱えていた美大生の頃に戻ったような、制作が仕事の次ではなく自分のなかの軸として確立されたような、そんな感覚になっていきました。

また、記事を重ねることによって、自分が書きたいように書くばかりでなく読む人の気持ちも自然と意識するようになりました。閲覧数や「スキ」をいただく回数ばかりを気にしすぎると参ってしまいますが、ひとつの指標として「なるほど、このような内容だとこういうリアクションがいただけるのか」と知れるのは大変ありがたいことです。

作品は常に「つくる人」と「みる人」両方がいないと成立しない。美大の教授に教わり今も私が大切にしている考えですが、「note」を運営されている皆さんはそれと同じ感覚を持っていらっしゃる気がします。


noteの魅力とその他思うこと

最後に、情報発信ツールとして私が求めていた条件の結果と、noteを使用した感想のまとめです。

【私が求めていた条件】
・イベント等の告知がしたい→すぐ更新できるし情報も沢山載せられる
・仕事依頼を直接受け取りたい→実際に仕事を受けられた
・作品の写真も出来たら載せたい→非常に便利。ポートフォリオにもなる
・短文より長文が好き→文字数制限もなく、気兼ねなく書ける
・操作や更新が簡単(最重要)→非常にシンプルでありがたい!!

結論としては、Rとお兄さんありがとう!!(笑)です。

あと、ここに書いてある以外の補足でいうと、下書き保存の時などに「お疲れ様です」とか、「また続きが楽しみです」みたいに、ちょっとした応援をnoteさんが返してくれるのが本当に素晴らしいです。創作をする人のダメな部分を理解して、優しく支えてくれます。

難点をひとついうと、私のような単独の使い方では「拡散力」はあまりないこと。これはもともとそういうモノなのでデメリットではなく、twitterなどと紐づけて使うのがより効果的だと公式さんも教えてくれていますが、ひとまず私はこのまま、noteだけを集中して使っていきたいと現状思っています。そうしないと、自分のキャパシティを超えてしまうので…。

アナログ人間の歩みはいつも皆様よりも遅くてご迷惑おかけしますが、少しずつ、より自分が伝えたいことを伝えるための努力はしていきたいと日々奮闘しています。





今週もお読みいただきありがとうございました。結構心情的な部分の説明になってしまったので、noteの機能などをより詳しく知りたかった方にはすみません。公式ページに沢山載ってますのでそちらをご参照ください。

先日テツクリテさんで行ったイベントで嬉しかったのが、「noteで見て参加しました」というお客様がとても多かったこと。それまでは一切そういう反応はなく、「実は私、noteというのをやってまして…」とご紹介をするばかりだったのに。ああ、ちゃんと自分の記事が届いてる人がいるんだなあと実感できてとても幸せでした。
noteさん、読者さん、いつもありがとうございます。

◆次回予告◆
『接客業のまみこ』⑪⑫

それではまた、次の月曜に。


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次回ネコ似顔絵は3月13日美濃市で開催!詳しくはこちら↓



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