一生懸命を無駄にしたくないあなたへ

自分としては一生懸命やっているのにうまくいかないことありませんか?真剣にやろうとしているのに、気持ちばかり焦ってなかなか作業が手につかないことありませんか?

以前の私は、時間が足りなくて日曜の夕方や平日の終電が近づくにつれて焦ったりやり切れない思いを持っていました。少し正確に表現すると、終わり際はむしろ焦ってはいません、少しランナーズハイ的な高揚感すら覚えて帰路につくことも珍しくありませんでした。

ただ、1日を振り返ると、時間に追われながら焦って物事に取り組んでばかりいたように感じます。最後は帳尻を合わせるために、無理やりな組み換えをして自分を納得させていたようにも感じます。Googleカレンダーの1日に色を塗るのにたとえると、うまくいっていた時間はいい色をしていて、そうでない時間は灰色のどんよりした時間でした。

どんよりした時間は何もしていない時間のようでもあり、焦りながら何かを取り戻そうとしている時間のようでもありました。

タスクシュート時間術に出会ったのは2013年2月の少し前でした。

「ライフログの技術」という本の中で、佐々木正悟さんがカラフルなExcelを指さす写真が印象に残りました。無料版のタスクシュートをインストールしたのが2月1日。

徐々に記録をとって試してみてもっとちゃんと使いたい、となってTaskChute2を購入したのが4月7日。

タスクシュートを使うことで、自分の使った時間の解像度が上がっていきました。タスクシュート以前のGoogleカレンダーがぼんやりと青色と灰色で分かれていたり、予定のあるときだけ色が塗られていたとすると、今は青色の中も灰色の中ももっと具体的なやっていたことが残っています。

そこにはきれいなことや見栄えのいいものが並んでいるわけではありません。忘れ物をしたり手戻りをしたり、うじうじしたり軽率な行動を悔やんだりと行動に伴う感情もセットで並んでいます(厳密に感情まで記録しているわけではありませんが、具体的なやったことが残っていると、記録を見るだけで自分で感情が思い起こせるのは不思議です)。

自分の使った時間の解像度が上がると、次に向けての思考の解像度が上がります。今日までの記録がない中で明日はこれとこれをやろう、と決める時、だいたい過少見積もりになっているか、何かやらないといけないことが抜けているかで、時間が足りなくなってしまいます。

「思っていたよりも時間がかかる」のは、往々にして「思っていた」ことが問題であることが多いのです。

次に向けての思考の解像度が上がると、「これまでに実際にやったことと同じくらい時間がかかる」、「同じことをやることで初めてその作業は終わる」ということに実感が持てます。

そうすると、「明日・今日はこれをやるぞ」と思う気持ちは、実際にやることと大きくずれることが少なくなります。

自分の中の「やるぞ」という気持ちと、「実際にやる行動」がずれなくなった時、「やるぞ」を「やれた」状態になります。自分の「やるぞ」という約束を自分で守れた時、それは自分を信じられることにつながります。自信がつきます。

自信がついている時は、自信がない時に比べて周りのことが気にならなくなります。目の前のやることに集中して取り組みやすくなります。

時間捻出のキモは、効率化のテクニックや自分を鞭打って制することではありません。それぞれの時間を丁寧に大切に過ごすことだと思っています。

記事の冒頭に書いたような、「自分としては一生懸命やっているのにうまくいかない」とか「真剣にやろうとしているのに、気持ちばかり焦ってなかなか作業が手につかない」ということがあるならば。

▼ 10/28(土) タスクシュートを1日かけて学んでみませんか?


サポート頂いたお金は、人が情熱や才能を発揮し輝くお手伝いをするのに使わせて頂きます。