ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り を観てきた

これも随分前に。
ネタバレ感想です。
















実は、「ダンジョン&ドラゴン」っていう、ずいぶん前に映画化された作品があって、記憶に残ってるくらいだから結構面白かったんだけど、正直また映画にする意味がよく分からなかった。

いくらTRPG史に燦然と輝く金字塔的な題材とは言え、ファンタジーも飽和状態にある今あえて古典で作品つくる意味がある?みたいな興味があって、観に行った。どんなひとひねりがあるんだろう、と思って。

観に行って、「アウトローたちの誇り」っていうB級くさいタイトルの意味も分かった。「アウトロー」って今誰も使わないよなと思ったけど、原題が「Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves」で、直訳の「盗賊の栄誉」だとあまりにシブすぎるから、別のカタカナにしたんだろうなと思った。

で、観た感想だけど、子どもも安心して見れる良い映画だったと思う。ファンタジーに触れたことのない子に最初に見せるファンタジー映画みたいな感じで。わかりにくいところが少なく、飽きさせない感じが良かった。

ただ、まっとうな王道ではなく、主人公がマジで何も持ってない口ばっかの普通のおじさんなのが、「ひとひねり」のつもりなのかもだけど、ちょっとついていきにくかったかなと思う。うだつは上がらないけれどなんだかんだ覚醒する他のキャラクターと違って、マジでそういう才能ある人々の人脈だけで世界を救ってるところが。すごいやつに好きになってもらえるような良いやつ、っていう部分の才能があるキャラとして描きたかったのかもしれないけど、少なくとも僕には言うほど特別良いやつっぽくも見えなかった。

それで言うと、ゲームのプレイヤーに近いのかもな、とも思った。元がTRPGだってことを考えると、そういう何も持っていない普通の人間のままで物語に入ってきてもらうためのキャラとしてつくられた主人公だったのかも。

あ、途中途中入る小ボケは好きだった。黄金の男がエンドロールの時まで障害を踏み越えてるのとか、まあまあ笑った。


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