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小説風の1日

セミも鳴いていないのにジリジリと音がする。
僕の帽子と自転車を容赦なく照らす太陽の音である。日陰の少ない時間に家を出た自分を恨んだ。冬場はあんなに重宝されていたのに、夏になった途端急に嫌われる太陽はかわいそうだなと僕は思った。しかし僕はかわいそうだとは思っても太陽が好きなわけではない。どちらかというと大嫌いだ。早く日陰に行きたいと言う思いで頭を満たしていると、ちょうどいい陰が見えてきた。そこに入るカーブに差し掛かったところで僕は自転車の左のブレーキをちょっと握って曲がった。こうするとスペースを取る代わりに綺麗に曲がることができる。日陰に見事インした僕の帽子はシューと音を立てているように聞こえた。残念ながら長くは聞けなかったが。

しばらく真っ直ぐに行くと駅から近い駐輪場の入り口がある。ロックを解除して中に入る。屋根がないので余計に暑い。大体出口と近いところはとられていて舌打ちが出る。ええいせっかくなら太陽の特等席に停めてやる。
自転車の鍵を取って左腕のApple Watchにタイムを訪ねる。約3分。いつも通り。駅の改札の隣には温度計がある。昨日の朝は28℃と表示されていたのに、 30時間後には38℃と表示されていた。もはや体温である。駅構内のコンビニに入ると、急に汗が存在感を示し始めた。



今日は小説みたいにして日記を書いてみました。長々と書いていましたが要は暑いってことでした。一人称が僕なのは気にしないでください。癖です。
今日からほぼ毎日noteで日記を書いていくので見守っていただけたら嬉しいです。

ほいじゃ


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