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【米国留学準備】自分にニックネームをつける

どうしても相手の名前が覚えられないときってありませんか?それはあなたの記憶力が悪いのではなく、その人の名前が「覚えづらいからです」。

アメリカ生活で毎回困ってしまうのが「名前」。そこで、いつも思うのは、相手の名前が日本人に馴染みのある、ジョニーだとか、だとか、ロバートだとかいう、名前を名乗られるのは一向に構いませんが、相手が自己紹介でポンッと名乗った名前がどうにもこうにも発音しにくく、頭にすら入らない名前を持った人達の場合は覚えるのに大変苦労します。

私の知人にインド系アメリカ人の女性がいますが、彼女の名前は「スワルーパ」といいます。正直、覚えるのに2週間はかかりました。発音もさることながら、全くなじみのない言葉で頭に入らないのです。今でこそ彼女の名前を呼ぶのは馴れましたが、最初は彼女を呼ぶ際に毎回毎回なんとなくとまどってしまいました。

同様に日本人の名前はアメリカ人にとって馴染みの薄い名前が大半です。米国人も日本人の名前を覚えるのに苦労していることに間違いありません。

例えば、待合室などで名前を呼ばれるのを待っていると、多くのアメリカ人が日本人の名前を読むのに苦労している光景に出くわします。面白いことに、長い間、たくさんの日本人留学生を見ていて、現地にすんなりとけ込む学生にみうけられることは、
①アメリカ人に発音されやすい名前を持った人
②アメリカンネームを作った人
ではないかと思うのです。

実はアメリカ人も名前を呼びやすいようにニックネームで呼び合っています。パット(パトリック)、スティッフィー(ステファンソン)、マイク(マイケル)、ジョー(ジョセフ)等々。

前置きが少し長くなりましたが、これからアメリカ生活を開始するには今一度、自分の名前について工夫をすることをおすすめしたいです。私の感覚ではこのアメリカンネームを持つか否かによってもアメリカ生活が身近なモノになるかどうかに多大に関係してくると思っているで是非、渡米前に前向きにアメリカンネームを考えていただければと思います。

この記事では実例を交えてアメリカンネーム作ることについて解説します。

① もともとの名前を変えなくていい人

アメリカ人にも馴染みのある日本人の名前を持つ人はアメリカンネームを作る必要性はありません。例えば、Ichiro(イチロー)やDaisuke(ダイスケ)などは、メジャーリーグで活躍した日本人選手達がいるので、アメリカ人にも馴染みがあり、覚えてもらいやすい名前です。そのほかにもYoko(ヨーコ)は、オノ・ヨーコさんのおかげでアメリカ人にはずっと昔から浸透した日本人の名前です。

② 英語発音されてしまう名前を持つ人

日本人名のほとんどは、ローマ字で綴られます。そのため、英語発音をされてしまうと何とも奇妙な名前になってしまうケースがあります。代表的な名前としては「Naomi(ナオミ)」英語発音では「ネェオミ」。また「Kenichiro(ケンイチロウ)」などは「ケニチロウ」、「Keiko(ケイコ)」は「キーコ」、「Moe(モエ)」も「モイー」と呼ばれてしまうので、そう呼ばれたくない人は、アメリカンネームを作る必要があります。

③ 発音されると、あれ?となる名前の人

一番代表的な名前としては「Maiko」。ほぼ高確率で「マイコー?」と聞き返されます。要は女性の名前なのに男性の「マイケル」という名前に聞こえるのです。アメリカ人に言わせると、「Ai」「Yu」も同様で、人称である「I(アイ)」「You(ユー)」と同じ発音なので、アメリカ人側からしてとまどいがあるようです。

以上、あげればきりがないのですが、次にアメリカンネームの作り方についてアドバイスします。

① 自分の名前の一部を利用(又は短縮)する。

「Hiroyuki(ヒロユキ)」→ 「Hiro(ヒロ)」
「Yoshiteru」(ヨシテル)→ 「Terry(テリー)」
「Satoshi(サトシ)」→ 「Sam(サム)」
「Junko(ジュンコ)」→「Jun(ジュン)」
「Nanami(ナナミ)」→ 「Mimi(ミミ)」
「Sachiko(サチコ)」→ 「Samantha(サマンサ)」

② 英語つづりの読みにしてしまう。

「Risa(リサ)」 → 「Lisa(リサ)」
「Kei(ケイ)」→ 「Kay(ケイ)」
「Jouji(ジョウジ)」→ 「George(ジョージ)」


③ 自分の名前とはまったく関係ない、好きな名前をつける。

「Ryo(リョウ)」→ 「ジョン」
「Kyoko(キョウコ)」→ 「Jenny(ジェニー)」

④ 自分の好きな映画、有名なキャラクターや歌手の名前をつける。

「Hisao(ヒサオ)」 →「Rocky(ロッキー)」(映画・ロッキーより)
「Yuichiro(ユウイチロウ)」 →「Mario(マリオ)」(ゲーム・スーパーマリオより)
「Satomi(サトミ) 」→ 「Britney(ブリトニー)」(歌手・ブリトニー・スピアースより)

と、以上のようなことになります。

なお、繰り返しになりますが一番重要なことは、渡米直後からどういう風に呼ばれたいか、決めておいて渡米第一日目から定着させることです。

渡米後1週間たってしまってから「今日からアメリカンネームにする。トランプと呼んでくれ!」と言っても、一回本名で留学をスタートしたからには、そこから新しくできた友達に自分の呼び方を変えて定着させてもらうというのは相当厄介です。

その問題を回避するためにも「渡米直後、自己紹介の段階でアメリカンネームを完全に決めておき、本名の存在すら相手に感じさせない」ことが重要です。

名前はコミュニケーションの大切な一部。完全に定着すると自分の本名の方が馴染みがなくなってしまうかもしれない恐れもありますが、ぜひ、アメリカ人にとって呼びやすい自分のあだ名を考えて、アメリカ生活スタートと同時に使用して欲しいと思います。

記事が参考になりましたら幸いです。

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