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大学生が京都から東京まで歩く話 まえ書き

これは、ただの男子大学生が漢になるまでの物語である。
 ここにあるストーリーは現実を元にしており、それどころか一切の脚色を加えてはいない。それはあえてである。その時の会話や情景をありのままに伝えたい。そうでないとリアル  ノンフィクションである意味がないから。
というか、その時の記憶をを端から端まで憶えているから脚色を加えようとすると、なんだか不格好になるのだ。それほどにこの18日間は濃かった。
 ※この文を書いているのは登場人物の1人である。私うさぎである。

 とある大学でおかしな会話が繰り広げられていた。会話というか提案に応答しただけ。そのワンラリーの会話から全ては始まった。

 2021年11月。大学2年。
ウサギはネオにとある提案をした。

ウサギ「京都からさ、東京までさ、歩いて行かへん?」

ネオ 「参勤交代か。ええよ。」


2022年1月15日
LINEグループができた。メンバーはウサギ、ネオ。
タクミ???

LINE

ネオ「貴様ら単位落とすのが怖いか!!!」
ウサギ「怖くないです!」
タクミ「怖いです」

ネオ「そうだ!落ちなければいい!」
ウサギ「単位なんて要りません!取れても学校にお返しします!」
ネオ「メンタルで数多くのテストを切り抜けるのではなく、我らは頭脳戦で取りに行こう!時間を割くべき科目を厳選する必要がある。」
ウサギ「燃えてきた!長野の雪を溶かすほどに」
ネオ「誰も見捨てません!」
タクミ「兄さん達カッケェす」

春休みに決行しようとしていた。だが腐っても医療大学生の我ら3人。期末テストという壁を乗り越えなければ春休みは手に入らない。単位はなんとしても落とせない。何よりもしんどいのが、本来ならば期末テストで受からなかったとしても学校側が春休み期間に再テストを行ってくれるためそこで点数と取れば単位は貰える。だが、我々は再テスト期間中に約2週間かけて参勤交代しようとしていた。つまり落とせば再テストは受けられない。または東京行きを諦める事を余儀なくされるのだ。
 もし期末テストで受からなかった場合、再テストではなく参勤交代を取る事は皆の総意で決まっていた。だからこそ、なんとしても期末テストで受からなければならない。


LINE

ウサギ「テスト範囲おしえてー」




 一行は無事に東京にたどり着くことはできるのだろうか。
 まだ出発していないが。


                 続く

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