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No.7-きいろ波立つカラー

【生けた日】2021/09/17(金)夕

またも歯科からの帰り道。今度は気に入っている東京ミッドタウン日比谷へ。実家の分も購入して持ち帰り。珍しい月桃の実を生けたく、持ち帰るも2本だけなのに丸まりすぎて大荷物となりました。

【花の種類】葉と花

今回も2種いけ、ゴツゴツとした珍しい実ものに出会い、それとは対照的に流れるような生気を放つカラーを合わせました。乾いているのがまたよい風情です。

月桃の実
カラー

カラーを黄色にしたのが上手くいきました。
カラーの新鮮さと今年はじめて使った月桃の実の枯れた感じがよい対照です。ほかの色もあったのですが、カラーの曲線を際立たせたくて、黄色にしました。過去を振り返ると案外黄色やオレンジが頻出していますね。元気が出ます。

【花器】丸ガラス器

丸まっている月桃の実を生かすべく、おなじような丸みのガラス器を取り出して縁に沿わせます。今回は背の低い、地に足も頭もついた作品になりそう。

【ポイント】波のようにうねり重なる曲線

月桃のみを生かすための黄色のカラーでしたが、カラーは4本。3本で流れをつくるとその快活さに作品すべてを持って行かれた気がします。月桃の実はその黄色を支える地で、4本目の黄色が背を向けて2つの塊をつないでいます。花材が作品を教えてくれるとはこのことかと、素直に従いました。

【花の価格】2,700円程度

カラーは花の中では案外「持ち」がいい方だと思います。月桃の実とて、実ではあるがやはり草であり、枝物ではないため、楽しめたのは5日ほどでした。花の練習にはちょうどいい、むしろ少し長いくらいくらいです。

珍しい割には1本500円の月桃。なかなかよい仕事をしてくれました。いいお店では珍しいものを手に取るとよいようです。

【作品】ガラスを挟みまとわりつく花材たち

今回もどのように配置したかを記録するために、正面と目線の斜め上から、そして真上、左右からも撮影をしました。個人的に秋には実ものが花器を這い出したり飛び出して床をつかう作品が好きです。昨年はカボチャをごろごろと使いましたが、今回はこれです。

カラーの「流れ」と「外し」が上手くいき、月桃の実がうまく花器と寄り添った作品になりました。カラーを1本、後ろに持って行くやり方にひとり満足です。

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できあがった作品。

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水をいっぱいにして、かろうじて4本目のカラーを生かしました。

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【まとめ】

季節の楽しみは疲れ起き上がれなくなっても、いつまでも持っていたいものです。すぐ脇を見ると花がこちらを見ている。花があればいつも目が話せなくなります。


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かしこ


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