見出し画像

詩|突沸

言語化されない苦しさをもてあましている
昇華する余裕も意義もない怨嗟の沸騰
肥大化した被害者意識 無差別な憎念
他者が知れば気分を害し 私の評価を黙って下げるだけの
つまり ただ世界と自分に悪影響をもたらすしかない呻きを
内部ではもう抱えきれないとき 私はどうしたらいいのだろう

フラストレイション 
あの子が平気な顔をして私にアレを渡したことが
私の気持ちを知りながら まるで私に善意を傾けるかのようにアレを提案してきたことが
時を経るたびに許せなくなってきている
あの日それを笑って受け入れた自分も。
粘性のある毒を抱え続けているのは辛いから
早く この静かな憤りを当人に渡してしまえれば、いいのに


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?