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「漆のもう一つの面白さ」 2022年6月20日

こんにちは。漆貴 山猫堂という名の工房をやってるスミダと申します。
「漆 x サムライ」をコンセプトにモノを作っています。
日々の作業を動画でお届け。
その解説と考えてる事などを書いたnoteでございます。

漆の魅力はその艶の美しさ。
でも僕はあまり知られていない漆の別の面白さに惹かれている。

それは「擬態」
カメレオンやタコのように漆も色々な素材に擬態することができる。
僕が憧れる「柴田是真」はこの技法の達人だった。
X線で見るまで竹に漆塗りしたと思われていた作品が実は木だったとか、漆で岩や金属そっくりな表現をしてみたりとか、そんな作品が沢山ある。
言うなれば「ドッキリ」であり「サプライズ」なのだ。
金属かと思って持ってみたらエライ軽かった!みたいな「遊び心」がとても面白いと思うのです。

そんな僕がハマっているのが金属表現。
リアルな金属表現をするために、先ずは本物の金属を触ろうと金工を独学で学んでいる。
だからとにかく漆に金属粉を蒔きがち。
この面頬にも金属粉を蒔いちゃった。

意図としては、本物の面頬は鉄を打ち出して作ることがあるので、その鉄感を出したいという事。
表は普通に漆を塗った仕上げにするけど、裏面は鉄っぽさを出した仕上げにしたいと思っているのです。
そうする事で鉄に漆塗りして作ったと見せかけて持ってみるとメチャ軽い(実際は紙でできている)というサプライズ。

そんな漆の別の楽しみ方を知っていただけたらと思ってやっております。


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