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日常から離れる旅へ。その3「充電切れが早いきみへ」

その日、私は熊谷駅にいました。行き先は群馬……ではなく、今回は深谷・熊谷あたりの散策がメイン。
なんでって、日々を生きるのが精一杯。今月に入ってからずっと変な疲れ方をしてて、4月20日くらいから舌の右脇に口内炎が居座ってしまいまして、しばらく動こうとしなかったのです。その間に、笑っちゃうような反応も。その話はまた別の機会にでも。
口内炎ができやすい体質なのかはわかりませんが、前職の新年明け一発目の休み(三が日に出勤してたので休みをもらえた)に、口腔内と舌と合わせて7箇所ほどに居座られたときと同じような感覚があって、なんだか怖かったのです。
原因はわかりません。現在、特定作業の真っ最中であります。

急に始まる親友との旅も、これで3回目です。八洲の卒業式当日の、横浜散策も入れると4回目になりますか。

現世に戻ってきた渋沢氏が講演をしてくれました。

・本庄児玉のさざえ堂

渋沢栄一記念館をあとにして、深谷市から本庄市へ。着いた先は、日本三大さざえ堂のひとつに数えられるお堂。
群馬県太田市や福島県会津若松市にあるのと同様のものですが、建てられた経緯と背景は当然違います。こちらは「1783年(天明3年)に起きた信州浅間山の噴火で犠牲になった方たちを弔うために」建てられました。太田市のときに書いた「全国まわれない人のためにつくられた」は後付け感がありそうで、なさそう。会津若松市にあるさざえ堂にも行けば、この疑問は解消されるのでしょうか。
本庄市の本堂は無人で、近くにある管理事務所で入館料を払います。希望すれば、上記の説明「浅間山の〜」を聞けます。

のぼりの文字がひっくり返る罠。

小高い丘(?)を登って登って、やっと着きました本堂。自然の中にあるのはいいことです。本堂に行くまで「森林浴」を楽しむというのもいいんじゃないでしょうか。入口の重い鉄扉を自分で開けて入堂。ちょっと重い扉、閉めきられてホコリっぽい空間、照明を自分でつけないとちょっと怖い感じ。入ったら照明をつけることをおすすめします。
自由でいいじゃない。私こういうの好きです。

中は無人。

正式名称は「成身院じょうしんいん百体観音堂」。さざえ堂なので二重螺旋構造。階段はとても急で、足を踏み外せば簡単に転がり落ちます。
太田市のさざえ堂と同じく、1階は秩父、2階は坂東、3階は西国の観音様がずらりと並びます。太田市のときも思ったんですが、圧巻。ただここ、よく見ると、観音様の大きさがばらばら。お堂が焼け落ちて再建されたり、中のものが盗掘されたりして、ぽっかり空いたところに善意で寄贈されたものが多いから、新旧が入り乱れてます。
太田市のそれとはなにか雰囲気が違いました。でも、ご利益は同じはず。

埼玉を脱出して、群馬県へ向かいます。
埼玉の深谷・熊谷エリアと群馬の太田市は、隣り合わせなんです。

実はよく知らない、新田義貞のこと。

・ピット・イン77

新田荘歴史資料館経由で、もう少しだけ太田市を。
3月30日の旅で話が出た「オートスナック」なるものを体験してきました。要はドライブインに置いてある自動販売機のことでして、ピット・イン77はロードサイドにある休憩所的な場所。小型ゲームコーナーにテーブルと椅子と、スナック販売機。
長時間の運転はめちゃめちゃ疲れるから、こういうドライブインが各地にあると喜ばれると思いますが。私なら大喜びです。でもコンビニの出現で、ドライブインの数は減ってる印象があります。
私の中では「ドライブイン=ラーメン」っていう謎の式が組まれてまして(たぶん父方の祖母のせい)、ラーメンが食べられるみたいに思ってました。

お店の人がラーメンをつくって……というわけではありませんでした。「オートスナック」なんだから、全自動。調理は全自動(加熱とかお湯ぶっこむとか)、素早く出来たてを出してくれる──

たぶん、お湯入れて湯切りしてつゆかけるやつ。
あたためるだけのやつ。

ロードサイドでトラック運転手などが休憩できるように開かれた【有人】のお店。
ロードサイドでトラック運転手などが休憩できるように開かれた【無人】のお店。

ロードサイドでトラック運転手などが休憩できるように開かれた、今どきのコンビニエンスストア。

どっちがいいのかなあ。

・道の駅めぬま めぬまアグリパーク

初見だと読みづらい妻沼。

ピット・イン77でレトロな休憩をしたあと、群馬県を脱出して埼玉県熊谷市の道の駅妻沼に。3月30日の旅ではまさかの閉館後に着いたので、それのリベンジです。着くまでの間に川を渡りますが、ここに群馬県と埼玉県の「飛び地」が存在してることを知りました。
アグリパークでは「日本初の女性〇〇」の特集をやってました。荻野吟子さん、津田梅子さん、向井千秋さんなど錚々たるメンバーが顔写真つきで紹介されてました。そうそう、津田梅子さんって新しい五千円札のお顔になる方ですよ。7月3日からよろしくお願いします。
寄った時間が遅くて熊谷名物「雪くま」は諦めました。簡単に中をまわってお土産を購入したあと、外のバラ祭りに。青空の下、バラのかおりがいっぱい、人もいっぱい。
妻沼アグリパーク、旅の最後に癒しをありがとう。

荻野吟子さん。

──

この旅、行くたびに新しい発見があって楽しいです。歴史的な部分に触れられるし、新しい文化の発見もあるし、おいしいものにも出会えるし。
深谷・熊谷散策のつもりが、こっそり群馬県太田市に寄り道してもなにも言わなかったあたり、私は群馬が好きなのかも。
なにもない(わけじゃないが)し、これといった特徴もないし、自分たちで推すこともあんまりしない埼玉県にもいいところはある……ある? ある(と思う)んですが、埼玉の中にいるとぜんぜんわからない。気づかないところがいいのかもしれませんが、それではダメで。
推していいところは全面的に推すべきではないでしょうか、大野知事!
なんなら私が推すべきところを探しますよ。

「きみは充電切れるの早いから」
私は充電が切れるのがとても早いらしいです。「らしい」ってつけたのは、自分じゃよくわかんないから。
埼玉県民なのに群馬愛を爆発させてることは関係ないと思います。

体力切れで、擬態ができなかった。

「充電切れたら、おいでなさい」

HP5000/5000(一般の人)くらいだったら、
HP1000/1000(私)くらいしかないのかもしれません(しょぼい)。
もしかしたら
HPは5000/5000で同じでも、持続力がないだけかもしれません。

いただいたサポートは「自分探し(できてないけど)」のために使わせていただければなぁと思ってます。