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森林のお話

今日は大学の先生が講師をしてくださる研修の随行で出かけていたのですが…
先生の講義があまりに面白く、もはや半ば惰性でこの分野に関わっているような私でも、「森林ってけっこう面白いじゃん」と思えてしまうような内容でした。
受講生の、なぜ日本の林業をする人は給与が低いのかという質問から、海外では林業機械に乗ってる人が中でロックなんて聞きながらやってるくらい機械化が進んでいるとか、薪にする木を切るだけでいい家を建てられるような林業家もいるとか、なんだか別世界のような話を聞かせてもらったり。

テーマは造林の省略化だったはずが、スギは氷河期を逃れた古代の植物で、ヨーロッパでは氷河期でスギは絶滅してしまっていて、ヨーロッパの人が日本に来ると、そんな生きた化石のような木が大量生産されていて驚かれるとか、挿し木のスギはクローンなので細胞が古く、実生のスギのように葉が尖っていないのだ、などと、なんだかすごくスケールの大きい話になっていたりしました。

大学の先生は、高校までの先生とは違って、個々の生徒を育てるというより、大勢の人にはっとするような刺激を与える人であってもらいたいものだ、と思うのでした(その先生は、個々の学生もしっかり指導されているかとは思いますが)。

帰り道、本屋に入った瞬間に、私の好きな曲(ドリー組曲のベルリオーズ)か流れたりなど、今日はとてもよい日でした。

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