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邦楽LOVER・ウル表の絶対見て欲しいMV3選。

 今回はタイトルにある通りである。これまでに出したnoteが若干力が入りすぎている感じがしたので、気軽に紹介してみたいと思う。全部見ても10分程度なので、息抜きにぜひ楽しんでいただきたい。

①MAD HEAD LOVE / 米津玄師

 1曲目に紹介するのは『Lemon』やら『パプリカ』やら大ヒットを生み出しまくっている米津玄師のやつ。J-popの形を大事にしつつその独特な世界館で名を馳せているが、中でも『MAD HEAD LOVE』はそのMVにも彼らしさが詰まっている。

 全体的に色味が特徴的で、YouTubeのコメント欄では「色気のあるキューピーマヨネーズ」と表現されていたりする。

 そしてこのMVには用途が分からない不思議な装置がたくさん登場するのだが、なんかエロい。
 登場する2人の外国人の不思議な動きも相まってか、謎だらけなのになぜかエロいのである。
 謎とは言いつつも、きっと全ての装置に“意味”がある。この動き、この装置はどんなメッセージを有しているのか、考えるほどにその魅力に引き込まれていく。

 もちろん映像だけがそうではない。この曲にはこんな歌詞が登場する。

愛とも言うその暴力で 君と二人で喧嘩したい

これはエロい。(大丈夫かこの記事)

 米津先生は愛の強さを暴力と比喩するのか。じゃあ喧嘩とはつまり……
まぁとにかく見て頂きたい。

②輪舞曲(ロンド) / 松任谷由実

 続いて紹介するのはユーミンの一曲。MVの舞台は結婚式。新郎新婦の家族や友人が2人を祝福する中、余興として(?)ユーミンが楽曲『輪舞曲』を披露しているという場面だ。

 これだけ聞けばとても幸せな映像だと思うかも知れない。もちろんその通りなのだが、時が経つにつれてこの結婚式は幸せなまま壊れていく

 実際、このMVは序盤から既に変な不穏さを孕んでいる。それを特に分かりやすく伝える表現がなされている訳ではないため、人間の第六感的な不安を煽っているように感じる。あるとすればこのMVが全編モノクロである(1995年リリースの楽曲であるため、意図的なモノクロと考えられる)ことは、自然と結婚式を少し暗く感じさせている。

 我々はMVをみるうちにこの結婚式の異様さに段々気付いていくことになる。まずは新郎新婦のルックスのギャップ。あえて書くのは至極失礼なことは分かっていながら「なぜこの美人がこの人と結婚することになったのだろうか」とか、嫌な疑問が湧いてくる。後半は女性が突然産気づいたり、男性が吐き気を催したり、どんどん場が混沌としてくる。それでもユーミンは歌を歌い続け、それが状況をさらにぐちゃぐちゃにしていく。

違和感や不気味さにゾクゾクしながらぜひお楽しみください。

③大迷惑 / ユニコーン

 最後に紹介するのはユニコーン。上の画像を見ればただのオーケストラじゃねぇかと思うかもしれない。MVの冒頭では舞台袖からボーカル・奥田民生が登場する。指揮者として表れたのか?と思うかもしれないが、彼はボーカルとして登場する。そして別にいる指揮者の合図で楽曲『大迷惑』の演奏が始まる。

 オーケストラとしては異常なテンポで、ちゃんとオーケストラのサウンドも活かしつつがっつりギターやらベースやらドラムはがっつりバンドサウンドである。うん、マジでぶっ飛んでるのだ。
 特に後ろのコーラスの人たちがかなり忙しそうに歌っているのが個人的に面白い。

 ちなみに先程の画像の客席を観ると満席に見えるが、これはエキストラを雇えなかったため、メンバーやスタッフが私服で客席に座った映像をブロックごとに分けて撮って合成したという逸話がかなり面白かったりする。

 楽曲の題材は、単身赴任させられたサラリーマンの絶望。特にオーケストラとはあまり関係がないが、かなりかっこいい曲なのでぜひMVと一緒に楽しんでいただきたい。


いかがだっただろうか。おすすめしたいMVは他にも色々あるため、気が向いたら第二弾も書きたいと思う。

それでは。

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