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「エンジニアが書く越境EC Hack note」始めます

BEENOSグループのBeeCruise株式会社で、執行役員 兼 CTOをしている漆原です。

noteでは、BEENOSの事業、エンジニア組織やエンジニア、使用している手法や技術などについて書いていこうと考えています。記念すべき最初の投稿は、BEENOSの事業などに簡単に触れながら、漆原の自己紹介をします。

なお、それなりに長く生きている(記事執筆時点で47歳)と紹介したいことも増えていきます。記事は長くなるでしょうから、アピールしたいことをこの時点で書いておきます。

BEENOSの各種事業(主軸事業は越境ECです)について聞きたい方や、エンジニア組織やエンジニアやエンジニアリングについて聞きたい、現役エンジニアや学生の方、プロフィールにTwitterのアドレスを載せているので、お気軽にDMをください!

BEENOSについて

BEENOSは、「クロスボーダー」「リテールライセンス」「バリューサイクル」という3つのドメインでのEコマース事業と、新規事業および投資を行うインキュベーション事業を行っている会社です。

Eコマース事業の中でも主軸なのはクロスボーダードメインで、「日本の商品を世界へ、世界の商品を日本へ」をコンセプトに、越境ECと呼ばれる事業を行っています。

・海外転送事業である「転送コム」
・代理購入事業である「Buyee」
・eBayの商品を購入できる「セカイモン」

という、特徴の異なる複数の越境EC事業を行っています。

BeeCruiseについて

BeeCruiseは、BEENOSグループの「経験値」「ネットワーク」「データの蓄積」といった3つの強みとICTを駆使し、既存事業の成長の加速化と新規事業の開発を行っています。

BeeCruiseで事業のスタートアップ期を経た後、グループ会社化してグロース期に入ることを繰り返しています。

漆原の普段の仕事

BeeCruiseで日々生まれる新規事業の、主にICT部分の実現方法を考えたり、システムの実現方法を考えたり、開発チームを組成したり、開発チームをマネジメントしたりしています。

漆原が開発チームを直接マネジメントすることは少なく、BeeCruiseのエンジニアそれぞれが自律的に関わり合って、開発が進行しています。

プログラミングに直接関わることはさらに少なく、入社してから商用環境のコードを書いたことはありません。と書くしかなかったのですがちょうど数日前、商用環境のコードを書きました!

新規事業開発のプログラミングの手がどうしても足りなかったので、LINE botから呼ばれる「テンプレートとなるGoogleスプレッドシートから新規Googleスプレッドシートを作成して、指定されたアカウントに共有設定を行う」という処理を、Google APIs Client Library for PHPを使用して書きました。とても久しぶりに「ハマり、焦燥感に苛まれ、正しく動作し、歓喜し、気付いたら朝をむかえる」という時間を過ごしました。焦燥感に苛まれている最中はキッツイですが、一言で言うとやはり、楽しいですね。

漆原の中でどのようにICTを特徴付けようかというのはずっと試行錯誤してきていますが、最近では次のような軸で考え行動するようにしています。

・マネージドサービス含めたクラウド関連のキャッチアップ
・XaaS関連のキャッチアップ

マネージドサービス含めたクラウド関連のキャッチアップ

「マネージドサービス含めたクラウド関連のキャッチアップ」は、上述した「システムの実現方法を考え」に直結します。

1996年からシステム開発に従事していますが、この頃は「(極端に表現すると)全てつくる」時代でした。インフラ部分は可用性やピーク時の負荷を考えて調達から行い、ミドルウェアは無かったり少なかったり高価だったりで(すごい勢いで増え、そして安価になったけれど)この部分もつくっていました。そしてやっとアプリケーション要件をつくることができました。

高機能でかゆいところに手が届くマネージドサービスが付帯したクラウドを知ることで、「こんなことできる?」という問いに対して、「あれとこれを組み合わせてこのように実現しよう」という思考が可能になり、「つくる」というリソースを「アプリケーション要件をつくる」ことに集中させることができるようになってきています。

XaaS関連のキャッチアップ

「XaaS関連のキャッチアップ」は、上述の「ICT部分の実現方法を考え」に直結します。

XaaSというだけあって例を挙げたらきりがないですが、

「アンケートが取りたい」という要求に対して、その背景を理解し、やりたいことの詳細を把握した上で、以下のいずれかで実現する。
・Googleフォームで十分
・SPAとヘッドレスCMSでいける
・スクラッチでつくろう

のようなことが挙げられると思います。いろいろなXaaSを知ることで、サービスを構築する際の「つくる必要のあるシステム」のスコープを狭めることができます。

結局、上述した2つの軸どちらも、「はやくリリースするため」です。

価値があると考えるからこそ既存事業を拡充し、新規事業を創出します。価値は少しでもはやく届け、価値を享受していただきたい。ICTによって「はやく届ける」ことを実現するのが、漆原の役割です。

BEENOSにジョインする前

BEENOSにジョインする前はいろいろなことをやっていました。

大学を出た後、独立系SIerに3年ほど所属しました。クライアントサーバーシステム全盛期です。WindowsプログラミングやUNIXプログラミングをしていました。VoIPルータの開発のような組み込み系の開発もしました。業務系と組み込み系、バランス良くたくさんのシステム開発の機会に恵まれました。

その後、個人事業主を3年ほど営みました。持ち帰り受託開発案件にこだわり、主に業務系とweb系のシステム開発を受託していました。この頃、サンフランシスコに通って日系企業相手の案件も受託していました。

次に、VCと自身を含む複数のファウンダーの資金を元にスタートアップを設立、代表取締役兼開発者でした。PC向けwebコンテンツをフィーチャーフォン向けwebコンテンツに変換する「トランスコーディングエンジン」の開発でした。製品化も次ラウンド資金調達も実現できず、11ヶ月で会社をたたみました。海外エンジニアとの離れた開発がどうしてもうまくいかず現地に飛んだり、産学協同研究をしたり、特許出願をしたりしました。

そして、受託開発会社を設立、代表取締役兼開発者でした。10年ほど経営しました。個人事業主の時と同様に、持ち帰り受託開発案件にこだわっていました。web系の開発が多かったです。日本だけではなく中国(上海・大連)やアメリカ(サンフランシスコ・ロサンゼルス・ニューヨーク)に通っての案件も受託していました。最後のクライアントはBEENOSグループのtenso株式会社、最後の受託案件は越境EC「Buyee」でした。業務系システム開発の受託が多い中、C向けサービスを0から開発する機会、そのサービスが会社の主軸事業へとグロースしていく流れに携わる機会に恵まれ、もっとそのような世界に身を置きたい、そのような世界で技術を使いたいと考え、当受託開発会社を事業譲渡する形で、BEENOSにジョインしました。

自己紹介の最後に

冒頭にも書きましたが、やっぱり長くなりました(笑)。最後にまとめさせてもらいます。

エンジニアとしての生き方の試行錯誤と越境ECシステムの構築には実績があります。今後、越境ECに関する記事も書いていきますのでご期待ください。越境EC(とそのシステム構築)について検討したり悩んでいる方や、エンジニアとしてのキャリアについて、現役エンジニアの方や学生の方に少しでも力になれるようにnoteを更新し続けようと思います!

“あたりまえを創出し続ける”
それではまた、インターネットでお会いしましょう。

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