先生インタビュー〈Vol.1:中村雄一〉教育ができない場所なんてない
広報アズです。いよいよ7月下旬にサービスローンチを控えたユアスタディクスでは、どんな先生がどんな思いでどんな授業をして下さるのか、みなさんにお届けしようということで先生インタビューを行いました。
今回は「なかよし学園 LOVE OTHERS for yourself」より、校長(代表)の中村雄一先生にインタビューしました。
ー簡単に、自己紹介をお願いいたします。
日本ではNPO法人を取得し世界ではNGO団体、教育支援NGOとして「なかよし学園」を運営している、代表の中村です。よろしくお願いいたします。
僕たちは現在、アジアではカンボジア、ネパール、アフリカではウガンダ、ルワンダ、コンゴ民主共和国という5か国を中心に授業をしながら教育支援活動を続けている団体です。
一方日本では、私は1人の先生として、家庭教師のトライや駿台予備校で受験指導、また不登校・いじめ被害・引きこもりの状態にある子供たちを社会復帰させる活動しています。
なので、このようなコンテンツ、ユアスタのようにオンラインで学習できるツールを用いた学習素材、を沢山作っていっていきたいと考えています。
そして、学校に通えない日本の子どもたちや世界を知らない子どもたちが、オンライン授業でこれらのコンテンツを利用しながら世界に目を向けていけるような、そんな授業を提供するために利用したいと思って、この度ユアスタの先生として参加させていただきました。
ーUrSTUDXを知っていただいたきっかけは何でしたか?
オンライン授業の新しい形を運営するサービスを探していた時にFacebook かなにかの広告で拝見したことがきっかけでした。
やはりこのコロナ禍2年間の間に、オンライン授業は盛んになりましたよね。僕たちはもともと、アフリカに行きながら日本の子達と授業する、つなぐということもいち早く、それこそ2年前にはすでに始めていたので、そういった形で自分たちでオンライン授業をすることは行っていました。
しかし僕たちの海外活動もコロナ禍の約半年の間は止まってしまい、海外に行けない状況がありました。他の団体さんに比べるとかなり早くから海外渡航は再開し、この2年間で7回アフリカに行き、現地の人々と様々なテーマで活動をしてきましたが、またいついけなくなるかわからない状況でした。
そこで、オンラインとオフラインを使い分ける新しい授業の形は、かなり前から探していました。
ー以前からずっとオンラインへの関心を高く持たれていたのですね。
もともと、海外に行っている間に日本でも授業をしていかなければいけないというタスクがあったので、リアルタイム(対面)ではなくても、何かうまくつなげるシステムがないかと模索してました。
その過程で YouTubeの授業動画なども、力を入れて作ってきました。今年4月にアフリカへ行った時には、日本に向けた授業をオンラインライブで、アフリカの現地から繋いで実施したり…。僕らは画期的なことをしてきたのかなと思っています。
ーUrSTUDXにてクラスの開講をお決めになった決め手やメリットはございましたか。
一番はコンセプトと使い勝手の部分で、サービスの利用を決めました。
ユアスタの「子どもたちがスキを見つけ、スキを伸ばせる世界を作る」というコンセプトへの賛同はもちろん、ライブ配信とアーカイブ(録画動画)コンテンツ配信(※7月下旬のファーストリリース時には実装されません。)を併せ持つという点です。
僕たちは動画コンテンツを重要視しており、これまで制作してきた豊富な授業コンテンツを持っています。それをユーザー(生徒)にご購入いただいて学習の一環に利用していただくことで、僕たちの活動そのものの知名度の向上にも繋がり、利益は活動現地である途上国での活動に循環できればと考えています。
ーUrSTUDXではどんなクラスを実施したいですか?
複数実施を検討しており、講義形式のクラスでは海外活動を活かし、学校科目の勉強をサポートしたいと思います。また、ディスカッション形式の授業では海外活動の最中に、現地の子供たちと日本の子ども達を繋いで一緒に活動するようなクラスも実現したいと思います。
今、YouTube も含めて学習コンテンツが飽和してる状況にあると思っています。塾に行ってマンツーマンで教えてもらうという形から、どんどん各自で自学自習を出来るようになってきていますよね。
なので基本的な文法用語だったり基礎的な知識を楽しくお伝えする授業動画はできるだけ安価で提供したい、すべきだと思っています。それより踏み込んだ学習、マンツーマンのニーズに応えた授業部分は、カウンセリングをもとに実施していくべきだと思うし、さらに、受験であったり資格試験の目的に合わせたニーズ解決を考えたとき、僕たちの団体の海外活動実績を総合型選抜(旧AO入試)でも活用いただけるんじゃないかと考えているので、無料特別クラスを見て僕たちの活動そのものに関心を抱いていただいた生徒さんにはそういった活動経験がゼロベースからでも参加していただけたらなと、そのきっかけ作りにもなるクラスにできたらと思います。
ー海外活動はどのようなことをなさってきたのでしょうか。
10年前にはなりますが、「チョーク一本で世界を変える」という志をもって、海を渡りました。最初はカンボジアの小さい村の学校、とは言っても建物すらない場所で子供たちを集めて授業をしていたものが、今はもう5ヶ国に渡り、今年さらにシリアや南スーダンという国にも向かう予定になっています。
「カンボジアプロジェクト」では1970年代に起こったポルポト政権によるジェノサイド(大虐殺)で300万人もの命が奪われ、現在も300万個と言われる地雷が罪なき人々を傷つけ、命を奪っている状況にあるカンボジアで、地雷除去NGO団体CSHDを応援し、カンボジアの平和を目指す活動を行なっています。
「ルワンダプロジェクト」では、1994年に起こったツチ族に対するジェノサイド(大虐殺)で3ヶ月の間に100万人が殺害され、多くの悲劇、困難を経験したルワンダで、都市部の急成長の一方で地方部では今も学校が無く、生活困難な人々への支援として、僕たちはルワンダの教育を考える会と提携し、ルワンダ国内の複数の学校と提携しながら教育支援活動を行っています。
ほかにも「ネパールプロジェクト」や「コンゴDRCプロジェクト」、「ウガンダプロジェクト」、「なかよし防災学校プロジェクト」など…、平和を教育で支援する活動をしています。
それで州知事や大使など様々な偉い方にお会いして僕たちの活動を評価していただいたり、世界が変わっていく姿を今まさに見ています。最初は誰も、僕自身もまさかここまで変わるなんて思えなかったことが実現していくのを体験しています。
これは僕だけではなく娘たちもそうで、去年は8歳の娘がコンゴに行きました。コンゴはレベル4という日本人がいけない国ですが、そこで州議会の議員達相手に8歳の娘がスピーチをするというのは、僕たち自身も皆さんも結構信じられないと思うんですよ。
それくらい現地の人たちは僕たち、そして僕たちの国を信じてくれています。火山の噴火や新型感染症の拡大があっても、日本人の僕たちは来てくれる、見捨てないでいてくれるということが彼らに「武器を取らせない」ことに繋がっているんです。「人間なんて信用できないから武器をとって奪えばいい」という発想を生まないための平和活動だと思っていて、だからこそ僕たちは誰にでも授業をする団体であり続けています。
なのでもちろん、ユアスタ見ていただける日本のみなさんに学校教育のクラスや海外支援を知るためのクラスにおいても、質の高い授業をしていきたいと思いますし、それを世界との繋がりを持たせるきっかけにしたいと思っています。国連が掲げるような、教育の力で世界平和を目指すあり方を実現していきたいと思います。
ー7月下旬にこれからサービスを開始するUrSTUDXに期待することはございますか。
上述のように基礎的な授業動画は、サービスリリースと同時に配信予定でいます。学校の勉強ってどこから学んでいったらいいのか、という生徒さんにはそこから学んでいってほしいです。
また、7月中旬来月中旬にカンボジアに行くことが決まっています。今回は2年半ぶりに活動再開なんですが、現地で運動会や国語の授業を行ってきます。
僕らの無料特別クラスをご覧いただいて、もし海外活動へ是非行ってみたいという生徒がいたら、その人たちが僕たちの活動に興味をもっていただくきっかけになるといいなと思います。
新しい教育の形という意味で、先生側が持っている指導技術とその授業コンテンツの制作能力、そこに足りない集客の部分だったり先生に足りない部分をユアスタにサポートしてもらうという、この支えあうシステムが好転すれば、多分次世代の教育は、先生的には今よりずっと授業に集中できるようになると思いますし、生徒側にすれば「面白い先生は日本中に、世界中にいるんだよ」ということを伝えていけると思っています。
「狭い教室の中の目の前にいる先生だけが先生じゃないんだよ」という大きなメッセージになるし、可能性が溢れてくるのかなと考えています。
ーお読みの先生、生徒、読者の方へ、一言いただけますか。
自分自身が本当にいち教師として、通信制高校の先生からキャリアをスタートしてそして予備校講師、そして家庭教師のトライという大手の会社で指導してきました。
その中で、学校へ行けなくなってしまった生徒や学校の授業にはついていけない子から、医学部や東大進学を目指す、偏差値だけで見ればハイレベルといえる生徒の指導もしてきました。加えて今は、世界各国の途上国の「少年兵」「ストリートチルドレン」にも勉強を教えています。
教育ということに関しては、僕はいろんな世界を見てきて、どこであっても教育の力とは通用することを知っている人間なので、オンラインであってもオフラインであっても、何か理由をつけて「できない」ってことは全くないということが自信をもって言えます。
授業は対面で生徒の顔を見なきゃいけない、という固定概念は僕がかなりぶち壊してきたので、この力でユアスタの中で教育というものを限りなく面白くさせていきたいという意気込みがあります。(笑)
これを読んでくださる先生方や生徒たちが、「こんなことができるんだ」「授業って面白い」「授業って自分も出来るんだ」なんて思っていただければ、日本の未来において教育の種が蒔けると思っているので、是非僕らの授業で一緒に勉強していきましょう。
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