デジタル教科書、メリットとデメリット。
広報アズです。今回は「教科書」のお話です。
昨今話題のデジタル教科書に注目してみました。
私が小学生の時は、背丈に合わない大きな、そして誇らしい素敵なランドセルいっぱいに重たすぎる教科書を詰め込んで登校していました。
高学年にもなると知恵を働かせて学校に教科書を置いてくるいわゆる「置き勉」も蔓延していましたね。
ところが、最近では生徒ひとり1台の端末(タブレットやノートパソコン)を!という「GIGAスクール構想」を受け、2021年の4月より順次、義務教育現場において端末を活用した授業が始まっています。
それに伴い、調べ学習のほかにも授業に端末を活用するために、「デジタル教科書」が用いられることになりました。
デジタル教科書とは、タブレットやノートパソコンで見られる教科書のことです。いわゆる、電子書籍ですね。
今の時点では原則として紙の教科書とほぼ同じ内容ですが、デジタル教科書だからこそ出来ることがあります。
考えられる利点
・地図などの図版自由に拡大縮小できる
・教科書上に自由に線をひいたりしたものを、簡単に修正できる
・教科書本文のデータを使って簡単にサブ教材が画面上で使用可能
・データ保存でいつでも振り返りができる
・学習の傾向や記録を活用して学力の分析が簡単になる
・紙の教科書全ての重さよりも軽量
ただし、注意しなければならないと考えられる点もあります。
利用の際注意すべき点
・端末への集中度が上がることによる教壇の先生の授業への集中力の低下
・うまく姿勢をコントロールできないことによる目の疲れ
デメリットへの打ち手はさまざまに考えられます。活用のためには、指導者側と生徒側の、デジタル教科書に対する理解が大切になりますね。
また、ニュースではデジタル教科書が普及している、と言われていると感じている方も多いのではないでしょうか。よく耳にするその話は指導者側のデジタル教科書のことかもしれません。というのも、お子様一人一人に端末があり、そこで活用されるデジタル教科書はまだ存在するわけではないようです。
(出典:文部科学省 令和元年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果)
いずれにしても、今後の普及に備えておく必要はあるでしょう。
これからの発展を考える
デジタル教科書への移行は、これまでにできなかったことを可能にしてくれるのであれば、「新たな学びの展開」と前向きに捉えて向き合っていきたいですね。
ただ、期待ばかりを寄せるのではなく、変わらない熱心な教育があってはじめて役立つものだと捉えておくとどんな展開にも振り回されずに済むでしょう。
デジタル教科書に移行しても、教育の根幹は変わりません。わからないところには丁寧な指導を、出来た時には褒める言葉かけをすることが、私たち大人がいつも変わらずできることではないでしょうか。
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