なんてったってアイドル(きょうの本)
あいかわらずFGOをぼちぼちとやっています。
ゲームをちゃんとやるのがたぶん十年ぶり、こういう男子向け(とかいまさらそんなくくりもないかな)のラノベ的な……アニメ的な……ゲーム的ななにかにふれるのはいつぶりっていうか幼少のみぎりにスニーカー文庫も冨士見ファンタジア文庫もなんかそのへんもほとんど通っていないしガンガンもスクエニも知らないよ、コバルトとティーンズハートは読んできたよ、という身ですので(記憶にある自分で買ったスニーカー文庫は小林めぐみさんと乙一さんだけ)なのでいまさらにこの手の文化にふれて、おもしろいなーっておもっている。
そりゃそうやわ。
一大ジャンルを築きあげた作品群なんておもしろいにきまってるわ。
漫画やゲームがすきなともだちが少年系をとおってきた思い出話をされるたびに、なんとはなしひけめを感じてきたものですがここにきてちょっと学べるのだから趣味はひろげてゆくものだなあとおもっています。
この五年ずっとわたしにFGOをすすめてきてくれたともだちには、いまさら? って言われそうだけど、わたしのともだちたちなんか知らんけどみんな菩薩のようにやさしいので大丈夫……ところでなぜわたしのともだちたちみんなあんなにやさしいのでしょうか、わたしだったら「だから言ってたよね!?」ってくらいにはなるけどな、菩薩かな、そんなのろけはどうでもいいな。のろけかな。これ以上書くとちょっと精神世界の話になりそうなのでやめておきます。うそです適当なことを言いました。おともだちには日々感謝しています。
ということで読みましたるはまずこちら。
『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿file1』
いまをときめくミステリ作家さんたちのFGO作品の競演。
FGOはじめてまだ間もないので本編もまだ第二特異点までしかいっていないのですが(わかるひとにだけわからせようとするファッショ的文章)このアンソロジーにおさめられたお話はもちろんのことぜんぶわかってるひと向けなのでけっこうがっつりあちこちでネタバレを食らいました。
なぜいま読んでしまった。
もちろんわるいのはろくにストーリーもわかっていないのに読んだわたしです。
FGOのことは知らないけどこちらに掲載された作家さんたちの作品はまえにもよそで読んだことがあるので、ミステリの最前線で活躍されている作家さんたちがカルデアという舞台やサーヴァントという縛りで作品を書かれるというのは90年代新本格で育った身にはわくわくしました。
ちなみにもしかしたらお察しかもしれませんがわたしは西澤保彦と麻耶雄嵩がだいすきです。
最近では今村昌弘もすきです。
で、やっぱりどうしても三つ子の魂百までというか、ちかごろ読むものはだいたいこどものときに触れた作品にすりよせて解釈してしまうところがあるのでFGOをやりながらおもいだしていたのはこちらでした。
第9号棟の仲間たち。
ナポレオンやダルタニヤンたちとともにがんばる少女、いいよ。ナポレオンやダルタニヤンたちにじつは自分はほんとうはそうではないのだという自覚があるアイロニーというかそれを受け入れる少女の包容力というかそういうところもすきでした。
読み返したいなーと本屋さんにいったけどみあたらなかったのでかわりにこちらを。
赤川次郎『鏡よ、鏡』。
ひさびさに読んだ赤川作品。
ちょっとだめな感じのお調子者だけどやるときはやるぜとアウトローと自立しててかわいくてリアリストな美少女という組み合わせ、赤川次郎作品によく出てくるよね、すてきだねと再確認しました。
それからあともう一作品。
大門剛明『雪冤』。
人気作品らしいなあと気軽なきもちで手にとってみたところ、舞台がわりと身近な感じでそのあたりもおもしろかったです。
ということでここ二週間くらいに読んだ本の記録をいたしました。
本を読むのはたのしいね。すこしでもこちらの文章がおなぐさみになりましたならさいわいです。
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