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うろこ流! 小説の書き方講座 #13[完結させることの重要性]
どもどもー! 読みにくい苗字も含めて覚えてくれたら嬉しい洞施(うろせ)うろこです。どうかみなさま覚えて帰ってね!
普段はBとBがあれやこれやでL! なWEB小説や、そのキャラクターのイラストを書(描)いてはTwitter・投稿サイト界隈をふらっとしています。
小説書き歴が長い素人による、初心者向け小説の書き方講座。十三回目になる今回は『完結させること』についてお話しようと思います! れっつろーる!
第十三回『完結させることの重要性』
ここまでの講座でストーリー構成を考え、プロットもキャラクターも練って、文章や表現も練習していって、タイトルも熟考しました。
さて、完結まで漕ぎ着ける材料は整いましたね。
どうでしょう? 完結、できそうですか?
実はうろこ自身は、完結に至らなかった作品がたくさんあります。そんな立場で何を言うか! と思いますよね。でも、完結というのは初心者にはなかなか難しいもの。自分で経験したからこそ、改めて分かることもあるんです。
そんな、失敗した経験者の視点から『完結させること』を勧める理由についてお話していきましょう。
・長編の完結は難しい。
好きな話を書いているはずなのに、モチベーションが保てない。長いストーリーを書ききれない。ありますよね。
文章の書き方にも慣れてきたし、ストーリーだってきちんと組み立てていて詰まる要素なんてないのに、どうしてモチベーションが保てないのでしょう。
これについて、自分なりに考えついた理由がありまして。
その理由が『飽きる』ことなんですよ。
いくら自分の書きたかった大好きなストーリーであっても、それをアウトプットするために何度も何度も脳内でリプレイしていたら流石に飽きがきてしまいます。
けれど、実際に手元に書かれている小説はまだ終わっていない……次の展開に繋げるためにまた場面の脳内リプレイを……
なんてことを繰り返していたら、モチベーションも下がるというもの。録画した番組のワンシーンだけを飽きもせずに見つめ続けた、そんな幼い自分はもういないのです。
分かりきったストーリーは、いくら好きなものでも飽きてしまう。そんな中、テコ入れのつもりで新しい展開でも入れてしまうと、収拾がつかなくなることも。
更には段々と今まで書いてきたストーリーや文章が気になってきて修正……挙げ句の果てには楽しく書けたはずの場面が、途端につまらなく見えてしまったりもします。
長編はどうしても完結という目的地が遠く、途中で作者自身がダレてしまいがち。
もしかすると、なろう系のように二、三話で小さい山場を繰り返すパターンなら、まだモチベーションを保ちやすいかもしれませんね。ただしこの方式、中だるみしやすい点に注意です。
・短編・中編を考える。
完結という部分だけを見て言うならば、短編、もしくは中編はお勧めでしょう。ストーリーのブレが少ないですからね。
しかし、短編はとにかく難しい。少ない文章量で背景を見せつつストーリーをまとめる必要があるので、削る努力とセンスがものを言うようになります。
とはいえ、センスのいい短編を多数書けるようになるとかなりの強みですよね。
鍛錬のつもりで短編を多数書き上げるのもいいと思います。
ひとまず初心者が完結を目指すなら、中編(約四万〜十二万文字)が丁度いいかも。
思い切りストーリーを書き切ることのできる長さですし、ブレも少ないです。
完結を目指して、思い切り書き進めてください。
・ぶっちゃけ、完結させる必要ってある?
当然、商業ベースの公募に作品を出す場合は完結していなければならないのですが、ここは初心者講座ですのでWEB小説を中心にした話をしていきましょう。
現在、WEB小説からの書籍化に『完結させなければならない』といった決まりはありません(出版社やコンテスト内容にもよります。が、割と緩いようです)
加えて、WEB小説の未完作品や作者は、それほど叩かれはしないようです。少々悲しいですが、WEB小説は作者よりも作品単体を評価することが多いので、作品Aを完結させられなくても作品Bが完結していれば問題はないんです。
つまり、『完結させること』の重要度というのが、あまり問われない風潮になってきているんですね。
しかしですよ。そこに甘えて『エタる(未完の)』作品を乱発させるのは、自らの成長を止めているとも言えるんです。
一つの作品を途中までしか書かない。それは、完結させるにあたって壁になっている問題を乗り越えるために頭を捻る、という行為を避けることにもなります。
大抵のことがそうだと思うんですけど、経験を積まずにできることなんてたかが知れてますよね。まして、『小説を書く』という自己流でしかできない行為をやり遂げるために、必要な経験を避けていては、いつまで経ってもできるようにならないじゃないですか。
自分でもどうしようもない作品に固執するのは、確かに停滞になってしまいます。ですが、甘えて放棄するだけを繰り返していれば成長は望めません。
完結させることができれば、自分のスキルも上がり自信もつきます。少なくとも完結を目指して書き続けることは重要ですよね。
必要・不要だけを考えず、自分のスキルアップのために完結を目指す姿勢だけは常に持つようにしましょう。
・つまり初心者には?
短編か中編をしっかり完結させる。それを目標に何作か書き上げませんか? という提案をします。
作品の出来という部分は完成まで分かりませんし、読者によって反応も変わりますが、『完結させた』という事実は確実に生まれます。
それだけでも、自分は成し遂げたという自信に繋がりますよね。
そして、完結させるために積み上げた苦労や工夫は、次の作品に活かせるのです。
自信をつけるため、経験を積むためにも、ぜひ短編・中編から完結させることを目指しましょう。身につけた技術は、いつか書く長編に必ず繋がりますよ。
いかがでしたか? 完結は『必要・不要』で測らず、スキルアップという観点から目指しましょうというお話でした。
私も未完作品がいくつかあります(もうどう手を付ければいいのか分からない……)が、一度完結させた作品ができて以降、書き上げられた作品が増えました。
多少、無理をしてでも結末へ導く力が付いたんだと思います。経験の有無は大きいですね。
さて、次回はこっそりと『センシティブな作品のススメ』についてお話したいと思います。みなさま、お好きですよね?(ゲス顔)
ではではー、またお会いしましょう。洞施うろこでした。
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