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うろこ流! 小説の書き方講座 #2[プロットについて]

 どもどもー! 「一発で苗字が読めない」でお馴染み、洞施(うろせ)うろこです。
 いつもはBがLでしっちゃかめっちゃかなWEB小説を書いたり主にヤローども(口が悪い)の絵を描いたりしながらTwitter、投稿サイト界隈を彷徨っています。

 小説書き歴が長い素人が初心者に向けて送る小説講座。第二回は『プロットについて』やっていきたいと思います。かむなっぷ!



第ニ回『プロットについて』


 小説の書き方を調べると、大抵『プロットを作る』『プロットが重要』なんて書かれてますよね。
 その反面、創作界隈では『プロットなんて立ててない』という作家さんや『プロット通りに進んだ試しがない』という作家さんがそこそこ見受けられます。

 これ、一体どういうことなんでしょう。プロット大事じゃないの? いやそもそもプロットって何さ?

 ということで、今回は小説を書こうとするとまず突き付けられる『プロット』について、超超個人的見解を含めてお話します。



・プロットとは?

『プロット (英語: plot) とは、ストーリーの要約である。プロットはストーリー上の重要な出来事のまとまりであり、重要な出来事とは、後の展開に大きな影響を与える出来事である。すなわち、プロットは出来事の原因と結果を抜き出したものである。ここでいう原因と結果とは、例えば「犬が歩く。棒にあたる。動物病院に運ばれる。治療を受ける。回復する」といったことである。』(Wikipedia『プロット』の項より引用)

 はい。つまりは、小説をどう始め、繋げ、盛り上げ、終わらせるのか。それをまとめたものです。それこそ基本的な骨組みですね。

 ラブストーリーならば、主人公とヒロイン(ヒーロー)がどういう出会いを果たしどんな風に関係を深め結ばれるのか、なんてことをざっくり決めて記録しておいたものです。

 まとめ方は人それぞれ。それこそ箇条書きだけの人もいるし、ショートストーリーレベルの人もいるかもしれません。
 私が昔まとめていたプロットは、箇条書きにちょっと肉付けしたくらいのものでした。

 ……なんで過去形なのかって? 理由は追々……ひとまず、どうしてプロットを立てろと勧められるのか、その理由からお話します。



・プロットの重要性。

 小説講座では、大抵プロットを立てるべきと言われます。何故かって? 人は忘れてしまう生き物だからです。

 と、ざっくりいい加減な物言いをしましたが、これは本当。

 個人的には無謀だと思っていますが、いきなり長編小説を書くと仮定しましょう。
 ジャンルもキャラも大まかなストーリーも決めた! さあ書くぞ! と意気揚々と小説を書き始める私。
 どんどんと筆が進み、序盤から盛り上がりを見せます。なにこれ楽しい! 大作の予感!
 しかし、ふと気付きます。あれ……想定のストーリーから、何かズレていってない? と――

 そうなんです。決めたストーリーを記録していない状態では、目指すゴール地点に辿り着けなくなる危険性があるんです!

 大まかなストーリーがあっても、それをある程度詰めてメモしておかないとどんどんとブレてしまうものです。だって、書いている内に楽しそうな展開を思い付いてしまい、ゴールへの道筋が埋もれてしまうから。

 ズレてしまいがちな物語の軌道を、結末へと正しく導くための設計図。それがプロットだと思ってください。
 設計図がないと、何を作るにしても苦労するものですからね。



・……本当に重要?

 設計図は重要。その通りに作れば間違いない。それは確かにそうです。
 でも、途中で絶対に面白くなりそうな展開を思い付く。ありますよね? 私もあります。むしろない方が珍しい。

 ここで、よく目にする『プロット通りにいかない』という意見を思い出すのではないでしょうか。
 そうなんです。プロットは立ててもその通りに運ばないことがあるんです。

 これはどういうことなんでしょう。プロットは重要なはずなのに、それを無視するようなら必要ないんじゃないか。そう考えても不思議じゃないですよね。

 ここからは、私の超絶個人的見解によるプロット観をお話していきたいと思います。



・極論!『要るかどうかはあなた次第!』


 『プロットとは』の項で、私は昔こうだった、と過去形でお話しましたね。
 実は私、現在ではプロットを立てていないんです。

 「それって慣れたからじゃないの?」なんて言われそうですが、そうじゃないんです。
 これは、小説の組み立て方が『ストーリー重視の小説』か『キャラクター重視の小説』かによって変わってくるのではないか、という持論からだったりします。

 まず『ストーリー重視の小説』を書く場合。

 ストーリー重視ならば、始まりから終わりまで骨組みを変えるわけにはいきません。どこかを組み替えて破綻しては元も子もないですから。
 そうなるとプロットは細かく正確に練る必要があるし、その重要度はかなり高い。
 キャラクターはストーリーを活かすために動き、それによって輝くことができます。
 ストーリーがブレてしまっては台無しなので、プロットは必須になるでしょう。
 この場合プロットから外れるケースは少ないんじゃないかと思います。

 次に『キャラクター重視の小説』を書く場合。

 キャラクター重視ならば、まず優先するべき事項はキャラクター達がどう動くのかという点です。
 物語は主人公や周囲の人間が動いた結果。どんな展開だとしても、出演しているキャラクターらしくない行動が生まれればそれはある意味での破綻。なので、当初の予定からストーリーが大幅に変更されるのは仕方がない。
 プロットが意味をなさないのはこのタイプだと思います。●●はこんなコト言わない、しない。結果こうなるのは必然なの。
 破綻する危険性を孕む反面、化ける可能性も高いかと。このタイプはプロットの重要度がかなり低めだと思います。

 お気付きでしょうが、私は後者です。プロット通りにいったことない。助けてキャラが暴走するの。
 これまでに完結させた作品でも、当初の予定と全く違う結末を迎えた話が幾つかありました。



・キャラ重視ならプロット要らない?

 これは極論ですよね。実際私は立ててないですし。

 ただ、プロットは立てていなくとも、人物設定と世界観は細かくメモします。それこそ小説内に書かないような内容も。

 ちなみに、ちょい見せするとこんな感じです(ムーンライトノベルズに投稿した『灰色の山羊は深淵に沈む』のキャラクター設定)↓↓

キャプチャ019

 キャラ重視で流れを完全にキャラ任せにできるのであれば、プロットなしでも問題ないかもしれません。
 が、小説は完結を目指すもの。目指したいゴールがあるなら例えその通りにならなかったとしても、指針としてプロットを立てるのは大事なことではないでしょうか。



・つまりはプロット立てるべき?

 結論から言いますと、初心者にはお勧めです。

 まず自分がストーリーとキャラクターのどちらを重要視しているかも測らないといけないですし、プロットがあると書きやすいのも確かです。

 何作か書き続けていく内に自分に合ったスタイルが見つかると思うので、そこまではプロットを立てていきましょう。
 合わないと思ったら、スッパリ切り捨て。そんな風に軽く考えちゃえばいいんです。創作は人それぞれ自由ですからね。



 というわけで、プロットについて持論を多分に含んだお話をしました。

 結論としては、初心者の内はプロットを作っておいた方がいい。そして初心者を脱却してから自分のスタイルに合わせよう! です。

 あまり難しく考えず、合うか合わないか試してみるくらいの気軽さで立ててみてくださいね。


 第ニ回『プロットについて』の講座、いかがでしたか? あまり気負わず、箇条書きだけでもいいので設計図を作ってみましょう!
 次回はストーリーってどう組み立てるの? といったお話をしたいと思います。

 ではではー、またお会いしましょう。洞施うろこでした。


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