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うろこ流! 小説の書き方講座 #6[ジャンルはどうしたらいいの? テーマは必要?]

 どもどもー! 「一回で変換できない苗字はどうかと……」でお馴染み洞施(うろせ)うろこです。
 普段はBOYSがあれこれを乗り越えてLOVEるWEB小説を書いたり、そのBOYSのイラストを描いたりして、Twitter・投稿サイト界隈をうろうろしています。

 小説書き歴が長い素人が初心者に送る我流・小説講座。今回は『ジャンルとテーマ』についてお話していきます。かむうぃず!


第六回『ジャンルはどうしたらいいの? テーマは必要?』

 大まかに書きたいストーリーやキャラクターが決まってプロットもできて、そして改めて思います。

 この話のジャンルは何だろう、と――

 何を言ってるんだ、と思われるかもしれないですけど、実際に投稿サイトで作品ジャンルを選ぶ時に結構悩むんですよ!
 ファンタジーでも『ハイファンタジー』『ローファンタジー』『ダークファンタジー』『現代ファンタジー』『異世界転生』、ロボットが出るような話でも『SF』『スチームパンク』『VRMMO』『サイバーパンク』……
 ああもう細かく言い出したらよく分からない! しかもジャンルが一つに絞られるような内容じゃないんですけどおおぉっ!!?

 ……と、いざ投稿する段になって大パニックです。

 なかなか難しいジャンルのカテゴライズ。そして、流行りには乗るべきなのか、テーマを重要視するのか、そもそもテーマは必須なのか……
 そこそこに小説を書いている人でも迷うテーマについて、考察しつつお話しましょう!



・別にざっくりでも構わない。

 ……はいきました極論!
 毎回いい加減な、と呆れられそうですが、実際細かく見ていくと混乱を招くだけになりますもの。

 昨今では書いた小説を最初に出すのは投稿サイト、という人が大半だと思います。
 そこで投稿する際にうっかりジャンル選択を間違えても、相当おかしい間違い方(現代社会での話なのに『ハイファンタジー』にしてしまうとか)でもない限りは叩かれたりしません。むしろ、そっとコメントなどで指摘してくれる優しい読者さんもいたりします。

 なので、ここではざっくりと不思議パワー(剣と魔法と精霊の世界なんか)があれば『ファンタジー類』、機械・科学技術が現代以上に発達した世界なら『SF類』と、ざっくりしたカテゴライズをしてしまいましょう。
 心配であれば、読んでくれた人にカテゴライズが適切か聞いてみてもいいかもしれません。



・正直、流行りに乗るべき?

 まず書きたい小説を考える時、ふと(今って○○系流行ってるよな……)と思ったりしたこと、ありますか?

 数年前から異世界転生系が流行り、今では一ジャンルとして確立しています。更にはその異世界転生系から細分化。『追放ザマァ系』『悪役令嬢系』『無双チート系』『スローライフ系』などなど……
 その中のいくつかを掛け合わせたようなジャンルもあったりしますが、概ね『転生系』『異世界転移系』はWEB小説上で人気のジャンルです。

 最近の書籍化やアニメ化・コミカライズは、大部分がそういうジャンルです。
 ランキングを見ても、上位は異世界ものが多いですね(サイトによって多少違いはありますが)

 じゃあ、自分も異世界ものを書いた方がいいのかな、と考えたりしますよね。

 これに関しては、書く小説に何を求めるかによって変わってきます。



・見られなきゃ意味がない!

 とにかく読んでもらわなきゃ! と考えている場合は、やはり流行りを意識する必要があります。

 小説投稿サイト大手の『小説家になろう』では、流行りもの以外のPV数(読んでもらった数)は惨憺たるものです。
 その上ランキングに乗らなければ、必死にアピールしても閲覧数は雀の涙……
 投稿サイトによって違いはあるものの、その時々の流行りに乗るかどうかでPV数には違いが出ます。

 読まれることに重点を置くならば、読み手の需要は無視できないでしょう。ただ、SNSでの拡散力に自信があるのならその限りではない……んじゃないかなぁ、とは思います。



・それよりも自分が書きたいものを優先。

 とにかく書きたいストーリーがあって、読者が少なくてもいい、と考えている方も当然いらっしゃいますよね。かく言う私がそのタイプです。

 そういう方は、書く小説のジャンルを見極めてから投稿サイトを選ぶといいと思います。

 小説を投稿できるサイトはなろう以外にも、

・pixiv
・アルファポリス
・ノベルアップ+
・カクヨム
・ノベリズム
・エブリスタ
 などなど……

 パッと思い付くだけでもこんなにあります。他にも腐女子に特化したサイトや百合関係に強いサイトもあります(探した上で利用規約に則ってご利用ください)

 『なろう系』なんて言葉がありますよね。その言葉が表す通り、小説家になろうはある種、独自の流行りがあります。
 現状、異世界転生系が流行りの主軸であり、尚且つタイトルが長い方が読まれるという傾向です。
 これ、他サイトではあまり見られない傾向だったりするんです。

 どうしても最大手の『なろう系』がWEB小説全体の流行りであるかのような感覚になりますが、他サイトを覗くと全く傾向が違ってるんですよ。
 『なろう系』が肌に合わないから、という理由で書くことを諦める前に、他のサイトを色々と巡って自分に合った場所を見つけてくださいね。



・小説はテーマが必要?

 ジャンルは前提を『見てもらうこと』に特化するか『書き甲斐』を重視するかで決めるとして、次はテーマというものについてお話します。

 テーマ。主題。小説を書く上ではしっかりと持っておくべき、とよく言われます。
 確かに、テーマがあるとグッと深みのある芯の通った小説になりますね。それは作品にとって、とても良いことです。

 しかし、ですよ。
 とても軽いラブコメディや萌系ハーレムものを書く時に『このストーリーで伝えたいことは――』なんて主張するでしょうか。

 そうです。何でもかんでも『テーマ』を据えればいいってわけでもないんです。

 テーマのないような薄っぺらい話、と難色を示す人も中にはいるかもしれません。
 けれど、需要はどこにでも生じるものです。

 重厚なストーリーが好きな人だっています。頭空っぽにして読めるようなライトで明るい話が好きな人だっています。あるいは、その時々で読みたい話が変わる人だっているんです。
 伝えたいテーマはないけれど、自分が生み出したキャラクターを見て欲しい。こんな楽しいシチュエーションを誰かと共有したい。書く目的はそれで充分です。あ、当然、テーマを書き切りたいというのも立派な目的ですよ。

 無理矢理にでもテーマを決めなくては、と難しく考えることはありません。自分が書きたいもの、ことに向かって綴っていきましょう。そうこうしている内にテーマが見つかる場合もありますからね。

 作者が楽しんで書いたのが分かる小説は、読み手としても楽しく読めるものですよ。



 いかがでしたか? 今回は書き慣れた人でも迷う『ジャンル』と『テーマ』についての話でした。
 正直、読み手としては楽しく読書ができればそれだけで満足だったりして……(普段から思慮が浅いうろこ)

 次回はTwitterでいただいた『地の文と会話文のバランス』についてお話したいと思います。

 ではではー、またお会いしましょう。洞施うろこでした。


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