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茶室をつくることになりました-1

こんにちは。
茶室をつくることになりました。

私のダンナは、小さなリサイクルの着物屋をやっていたのですが、新しいお店をスタートさせることになり、そのお店のなかに着物で楽しめるスペースとして「茶室」をつくると言い出しました。

面白いとは思うのですが、茶道に関して、ダンナは、ずっーと前に、基本的な手前をやったことがあるくらい。私は、習いはじめて3年の初心者。
まずは、ジュンク堂にあった茶室の本をあるだけ購入して、茶室を知るというところからはじまりました。

茶室の設計は、基本的なルールはあるけれど、いろんなバリエーションもあり、困惑させられます。

しかし、基本が分かってくると、茶室の見方が変わってきました。見るべきところが分かったというのでしょうか。

実際に見学ができる茶室には行き、国宝や、重要文化財に指定されている有名な茶室などは写真で見て、全国にはいろいろな茶室があることを知りました。
おこがましい気もしますが、だんだんと、その茶室をつくった人の想いを感じることができるようになってきたかな・・・と思います。

お稽古は、先生のご自宅の茶室を使わせていただいていますが、4畳半の又隠(ゆういん)と、ほぼ同じ作りです。又隠は裏千家の代表的なお茶室です。公共の施設などでも又隠の形式を取っているところが多いようです。

なぜかといえば、4畳半は、いろいろなお手前ができて、使い勝手がいいということなんですね。2畳、3畳、3畳台目などのパターンを描いて検討してみたのですが、私たちも、落ち着いた先は4畳半でした。あとは、又隠と同じような形式にできると良かったのですが、茶室をつくる場所の問題があり、その通りにはいきません。

何がうまくいかないのか。

まず、決めなければいけないのが、躙口(にじりぐち)と呼ばれるお客さまの入り口と、お茶を点てる人(亭主)が出入りする茶道口と、掛け軸を掛ける床の間の位置です。


この3つが三角形になるように設定すると、動線がうまくいくというのです。こんな感じですね。(フリーハンドですみません。)

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そして、躙口から床の間が見えるというのが基本のルール。躙口に対してまっすぐ目の前に床の間があるというのが理想とのこと。

これは、お客さまは、躙口から茶室に入ったら、まず、掛け軸などを拝見するために床の間の前まで進むのですが、躙口から見えにくい場所にあると、どっちの方向へ進んだらいいのか迷ってしまうというのが理由のひとつ。
あとは、お客さまが茶室に入って、最初に目に入るのが床であるほうが、期待感や、楽しさ、亭主の心配りを感じていただくことができるというのもあるかと思います。

これに当てはめていけば、基本的なところは簡単に決まるのではないかと思っていたのですが、全然、思うようになりません。

はて、どうするか・・・。試行錯誤が続きます。

茶室の勉強には、いろいろな書籍や、ブログ、ホームページを参考にさせていただきました。図や写真が多く、初心者にも分かりやすかったものをご紹介します。

書籍:
飯島照仁著 「ここから学ぶ茶室と露地」株式会社淡交社
桐谷邦夫著「世界で一番やさしい茶室設計 最新版」株式会社エクスナレッジ

お茶を点てる雰囲気が非常に分かりやすく面白かったブログ:
紋谷幹男著 お茶を楽しむ生活/名茶室の疑似体験/又隠
http://mikiocha.jugem.jp/?page=5&cid=8


茶道や狂言のお稽古で必要なものに使わせていただきます。ぜひ、サポートいただければ幸いです。