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【ホワイト旅行】in美馬市脇町1 DAY1

こんにちは、ウロコです。生まれつき弱視で、幼少期に発達障害(ASD・ADHDグレーゾーン)の診断を受け。現在は正社員として働いています。そんな私に訪れた、秋の連休を利用し、一泊二日で旅行することにしました。私が付き添いなしで旅行するのは、とても難しいことです。

今回は、旅行に至るまでの経緯や、視覚障害ならではの問題点も交えつつ、純粋に旅行を楽しむ様子をつづりたいと思います。この記事を読んで、旅行気分を味わって下さい,、


1. 「ホワイト旅行」名前の由来

まずどうして「ホワイト旅行」になったのか説明します。2022年から、日帰りで旅行したい、地元自慢がしたいと言う気持ちになり、まずは淡路島一周計画を立てました。そして今年の冬と春に、二度淡路島に行きました。その時ついた名前が、「ホワイト旅行」です。

なぜホワイトなのでしょうか?答えは簡単です。「白杖(はくじょう)」からきてます。白杖とは、視覚障害者が安全を確認するためなどに使う白い杖のことで、私も外出する時はそれを手放すことはありません。

私は今まで、写真を撮るときや動画を撮る時、白杖を邪魔に思い、横に置いて写真を撮っていました。しかし私にとって白杖は「相棒」であり、常に一緒にいるべきだと思ったのです!

見えないからこそ見えてくる課題を、解決するヒントになれば、と思い、「ホワイト旅行」と名付けました。

2.旅のきっかけは音楽

今回は、徳島に初上陸しました。上陸といえば、このころ台風14号の接近に伴い、雨天旅行が確定してました。なので今回は、雨ガッパを準備していました。

話を戻します。今回徳島に行くことになったきっかけは、徳島在住のミュージシャンに呼ばれたからです。なんだか大げさに書いてしまいました。私は、作詞作曲が趣味で、キーボードで弾き語りをしています。今年7月に、徳島から神戸にライブしに来てくれた時に、初めてお会いし、今度は徳島で12月にライブするからおいでと、お誘いをいただきました。

その会場は、自然豊かな場所で、ゲストハウスを構えるスタジオです。しかし、宿泊は別のゲストハウスでします、とのことでした。

(ゲストハウスって、ホテルと違うのかな?どこまでが自由で、どこまで親切か.?)と気になった私は、下見宿泊を試みました。

3.予約から当日の準備まで

今回私が下見かねて一緒に泊まることを、徳島の方も大歓迎でした。なぜなら、そのゲストハウスは、音楽で何か国も行った方が経営されていて、私はそこでライブをさせてくれることになっていたからです。皆さん楽しみにされてました。

高速バスの予約

さて、宿が決まったところで、次は行きと帰りのバスを予約しないと!

バス予約サイトで日時検索し、向こうの人に確認してもらってから、バスサイトで細かく予約しました。身障者の枠もしっかり確保してあり、座席指定が可能でした。私は視野がちくわの穴ほどしかなく、移動がとても大変なので、座席は入口付近にしました。

コンビニで支払い

ウェブで予約したあと、ローソンでLoppiで支払いました。その際、スマホの画面(QRコード)をかざす場所や向きがいまいちわからず、端末をくるくる回したりしました笑
その結果、無事にレジで支払いし、正式に予約が完了しました。

当日朝:旅行グッズ買う

前日まで準備があまりできずにいました。そして迎えた当日。大きいカバンに着替え等をせっせと入れたあと、

(ゲストハウスって、どこまで用意されてるんだろう?念のため一式持って行くか!)と、バスタオルやドライヤーも詰め込み、パソコンも入れ案の定鞄はパンパン!そして困ったのが、シャンプー“たち“

・シャンプー
・コンディショナー
・トリートメント
・クレンジングオイル
・洗顔料
・ボディソープ

これらをカバンに入れれるわけがなく、百均で買ったミニボトルは捨ててしまったし、どうせならしっかりしたトラベルグッズを買いにいこうと思い、朝から買い物に出かけました。

Kirindoにありました!Kirindoは広く、弱視の私ではなかなか見つからないので、スタッフを探すのですが、同時に商品のあるところを目指しました。類似のコーナーを見つけてから絞って棚を見るみる!そしたら足元に小さいトラベル用のそれが登場!て流れで、結局1人で見つけちゃいました!

マスクなど購入して、一旦家に戻り、午前10時半に朝昼兼用の食事を済ませて、正午、家を出ました。

地元のお土産

地元のお土産を手土産と捨て向こうの人たちに渡そうと思い、高速バス乗り場付近で探していました。定番のお土産をコンビニの関西グルメコーナーで見つけて買いました。大きなお土産屋さんは近くに見当たらなかったので😅

乗り場間違える

お土産探したり、散策したり、バス乗り場を探したりで駅をうろうろしてたら、「どこかお探しですか?何度もお見かけしたので」と、さっきからずっと同じ場所で立っていた夫婦に声をかけられ、お話ししながらバス乗り場へ誘導していただきました。

徳島行きは2番乗り場、とどこ付近のベンチに誘導され、ベンチに座り、まだ時間があるからと、しばらくお話をしていたのですが、その人たちがさってから20分余り、来るバス来るバスに何か違和感がありました。

センター行き」
「福良行き」

これって、四国に行く前の、淡路島行きしか来ない乗り場じゃないか?と思い、ついに出発時刻のアナウンスが流れ、乗るバスとは違うバスだと思い、スタッフにいい誘導していただきました。やっぱり乗り場が違っていました。焦ったー!

身障者女性一名で予約していたのもあり、昇降時はご丁寧に段差等配慮していただき、座席までより降りやすいところに変更していただきました。すごくよかったです!

4.行きの高速バスで

神戸を出るなり見えたのは、淡路島。淡路島は今年の冬と春に訪れた夢の国。でも今回は、あくまで経由地。淡路島を縦断するのに1時間以上かかる中でも、私の心は旅のクライマックスを迎えました(早すぎへんか?w)

淡路の町並みはすごい!

何度も通ったことのある、明石海峡大橋。そこを抜ければ淡路の海岸沿いの街が左手に見下ろせた。神戸っぽさのあったが、高い建物が少なかった。

一瞬草木の緑で見えなくなったあと、左手には淡路の街並みが一望できた。このごちゃごちゃしてるの、全部家⁉︎てなりました。淡路島に行くときはこんな道通らなかったのに、淡路島を突っ切るわけですから、1番高いところにある大きな道路をばしが走行し、左手に街が見下ろせるのです。その感動と言ったら!

緑も200色あんねん

さっきまでの街並みはどこへ行った?と思うくらい、あたりは草木の緑で塞がれていきました。この景色が続けば、飽きてしまうのが目に見えてました。しかし、よく見たら、真緑、黄緑、深緑。青っぽかったり赤っぽかったり、淡い色をしてたり、どれが本当の緑色なのか、頭が混乱しました。最近アンミカさんが言ってたことが頭をよぎります。

“白は200色あんねん”

YouTubeで流れてきたのですが、はっきりとした意味はわかりませんが、おそらく白は白でも、淡いピンクなどが混じったのがあるみたいなことを言いたいのかな?と勝手に解釈してました。

そして、アンミカさんに対抗して、「緑も200色あんねん」と、言いたい気分がそこにいました。

永遠の哲学

考え癖のある私は、1人でいるときは常に色々考えてしまうもので、特に今回のような旅行の始まりには、これからどんなことが起こるのかというワクワクを、人生やその先に当てはめて考えました。

・今、生きているんだな、と改めて思った
・これが人生という永遠の旅路の途中だなんて…
・5日は起こることと、その先のこと。
・この人生でさえ、永遠の中ではほんの一部。

軽くこんな内容のことを考えてたのを覚えてます。

雨が降っていた

30分ほど寝ていた。目を開けると、車窓からは緑の中に家がぽつぽつと立っているのが見えた。よかった。生きてる!なんて当たり前のことに感謝。

まだ目がはっきり見えてなくて、今はどの辺にいるのかわからなかった。

どうやらもうすぐ淡路を出て、徳島に入るようで。しかし、神戸から見た淡路島ははっきり見えてたのに、淡路から見る徳島は、濃い霧で見えなかった。台風が来たかも。

そんなこんなで徳島市に入り、停留所に着くと、思っていたよりも小雨だった。走行中は、雨粒がフロントガラスに打ち付けるので、もっとたくさん降ってるのかなと思ったけど、意外とそうでもなかった。

徳島の中心地は、横断歩道に歩道橋、洗車スペース、土地の無駄遣いというほど敷地を使っている平屋の施設。神戸で言うと三ノ宮というほど高いビルもなく、でも田舎でもないような感じで、地元とほとんど変わらない景色に安心した一方で、がっかりもした。


5.徳島市から美馬市へ

終点徳島駅で降りると、目の前に横断歩道があった。信号が変わり、音声信号が鳴る。まっすぐ渡ると、駅のある屋根に入った。入り口付近に立つ。

「ウロコ様!」(ウロコは仮)
と声をかけられ振り向くと、以前神戸に来て下さったミュージシャン家族の奥さんが、目線の先にいた。

車に乗り込み、約2時間。目的の、美馬市脇町の、うだつの街並みにある、ゲストハウスNODOKEYAに到着しました。

6.ゲストハウスNODOKEYA

うだつの町並み

うだつの町並み。昔ながらの町並みの中で、あたりを見渡すと、ここは江戸時代か?と思うくらいのタイムスリップ気分を味わうことができます!写真に収め難いくらいに、美しかったです。

チェックイン

NODOKEYAは古民家で、人のお家にお邪魔してお泊まりするようなイメージでした。なんか思ってたんと違う!

最初に思っていたイメージ

・明るく、広く、開放的
・人が少なく、自由に過ごせる
・団欒の時は、直接奥さんとお話ができ、会話も弾む

実際は…

・暗く、一般的な古民家。落ち着いた雰囲気。生活感あふれる
・週末+台風で満室。次々とお客さまが入ってきて、受付に追われる奥さん。
・子供が3人いて、気ままに生活している
・団欒の時も奥さんは忙しそうでした

てな感じで、いい経験になりました。とても印象的で楽しかったです。

お手洗いが二つ並んでたのが印象的でした。洗面台は廊下にあり、角曲がって奥に進むと階段があり、まっすぐ十数段登ると2階の客室に繋がってました。

子供たちはリビングの近くにある階段を登り、ダイニングの上でバタバタ走り回って流音が聞こえました。

ライブ交渉

前述の通り、今回旅行することになったのは、12月のライブの時に泊まるので、下見で宿泊するという内容でした。ゲストハウスNODOKEYAは、音楽で世界を旅した方が経営されていて、部屋を借りてそこでライブができると聞いてました。当初は翌日の正午にライブしたいと思ってましたが、チェックアウトの後だからできるかどうかという話があり、結局チェックインした日の夜20時から21時までライブすることになりました。19時45分集合で!と言われましたが、向こうの子供たちをシャワーに入れたり、お色直しをしたりで、ちょい遅れて出発しました。

その間、初めてチェキで記念撮影していただき、その場で写真が受け取れることに感動しました💖

7.ライブ!!

ライブ会場

ライブ会場は、前述の通り、うだつの町並みにあるゲストハウスNODOKEYAの近くで、ぐるっと裏手に周ると、同じような建物の中にその部屋はありました。外は暗く、灯籠が並ぶ道は、とても懐かしい雰囲気を醸し出しました♪

そして会場に入ると、昔の音楽番組の中継会場のような(これで伝わる人はどのくらいうるのだろうか?)、和を基調とした家に、おしゃれな照明がテーブルの上や天井から吊り下げられ、なんとも不思議な雰囲気でした。まるでスタジオのセットのように、完璧な“映え”を獲得しました🎥

ライブ概要

私は、9月末で誕生日を迎えます。なので誕生日前の最後のライブとして、「ラストライブ2022」という名目で、ワンマン弾き語りライブをFacebookで生配信いたしました。たかが私のライブのために、ゲストハウス等ご用意してくださった、徳島市のミュージシャン家族には感謝してます。私の演奏を楽しみにしていただきありがとうございました

感想

ピアノと音響:今回は、カシオのキーボードを使用しました。徳島の家族が用意したものをお借りし、リハーサル・音出しほぼなしのぶっつけ本番!自分の声はまえに飛んでいきます。ピアノの音が大きくて聞こえなくて、実際の配信ではどう聞こえているのかがわからない!と思いつつ、声を最大に張り上げ歌いました。後で聞くと、声はまっすぐ届いており、十分すぎるくらいでした笑

赤ちゃんに癒される:ご家族には一歳半のお子さんがいて、神戸に来てくれた時に初対面しましたが、音慣れしててすごく可愛かったです。どんな曲にも反応して、手を振って踊ったりしてました。そのうち眠たくなったのか、えんえんと声を上げて泣き、訴える姿も、ライブ終盤の曲と合っていてクスッとしました。もう帰るか?と言ってたのをよそに、私は全ての演目を完走しました。


8.鈴虫の鳴く夜に…

コンビニで

ライブが終わると21時。車でコンビニに向かいました。車で揺られているうちに、赤ちゃんは一旦眠りました。やはり我が家の車が1番落ち着くみたいです。笑

コンビニに入り、お菓子を少し買って、コーヒーが飲みたいと思いました。コーヒーと言ってもカフェオレです。しかし缶コーヒーはあまり好きじゃないので、レジ横のドリンクバーでアイスコーヒーを入れました。胃腸を崩すので普段はあまり飲みませんが、ライブ終わりでパーっとしたかったので買いました✨

夜更けの語らい

ゲストハウスに戻り、ダイニングで買ってきたコーヒーを飲みました。するとすると!

美味しい〜!

でも、苦〜い!

で、飲み干すのに30分かかりました笑笑 カフェオレじゃなくて、フレッシュだけだったのでそりゃ苦いわ!と思いつつ、徳島の家族の旦那さんと奥さんと2時間ほど語らいました。

客室に上がる頃には、日付が変わって午前0時をすぎていました。


この日は色々なことがありすぎて、1日では書ききれませんでした!もう一週間近く経つと、こまかなエピソードの記憶が少しづつ薄れてきてます。だから忘れないうちにここに書き留めて、また見た時に懐かしいと思えるようにしたいです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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