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【脱ニワカ】これだけでわかる杉本博司

携帯電話にカメラという機能がつき素人でもプロレベルの作品を撮れるようになった今日この頃。
カメラ越しの世界は間違いなく肉眼の領域、あるいはそれ以上にまで進化しつつある中、淡々と海を巡り水平線にシャッターを切り続けた男がいます。その名は杉本博司。

今日は写真家で建築家で元骨董品売りの杉本博司について語っていきますね。

杉本博司って?

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写真や建築、映像監督…いろんなクリエイティブ領域で活動してる杉本博司は美容商品を売ってる家の長男として生まれました。

その後、立教高校に入学後、立教大学で経済学部に入学。大学では鉄道模型制作や映画鑑賞、広告研究会でポスター制作にも励んだそうな。
学生時代、家族で海に行く時、東海列車から見た水平線にとある理由で見惚れたんだと。
その理由は後ほど。
卒業後は海外のデザイン学校でで写真について学び、写真家のアシスタントを経て写真家として生きようと決意。
そして初のシリーズ、「ジオラマシリーズ」を発表。
評判めっちゃ良かったみたい。
んで経済面も気になり、帰国後奥さんと日本で骨董品屋をオープン。それもあってめっちゃ日本美術に詳しい。
そして日本で写真や建築などの活動をガンガンはじめます。
この経歴の伏線を拾っていくように数々の作品を発表します。

ジオラマシリーズ

彼が写真家として初めて作成したジオラマを撮ったもの…と言っても伝わりませんよね。要は模型です。
博物に展示してある、動物の剥製や植物に照明を当て、撮影。

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展示室で見ると、リアルではあるものの動きがなく、止まっている時間のせいで違和感を感じる。
しかし、写真の像は常に止まっている。では写真の中にジオラマを写したらどうなるだろう…

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…こんな感じ。
カメラの目を通すと実物のように感じませんかね。
おそらくこのひらめきは学生時代打ち込んでた鉄道模型からかもしれません。

海景シリーズ

そしてこちらは冒頭お話しした海景シリーズ。

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↑どこの海かわかりますか

全国どころか全世界の海を飛び回り、文字通り海の景色を写真に収めたこのシリーズ。
どの海がどんな特徴を持ってるかわからない。見分けもつかない。

どれも一緒に見える… 

これが彼の伝えたいメッセージじゃないのかな。


水平線は今も昔もこれからも、西の海、東の海、北の海…ずっと一緒。
時代が移り変わり、景色も目まぐるしく変わっていく。
それでも変わらず悠々と広がる海に惹かれたんじゃないかな。

江之浦測候所

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彼を語る上で写真共に忘れてはならないのが、建築家としての顔。

彼が小田原をで建てたのは江之浦測候所(えのうらそっこうじょ)

構想10年、建設10年かけたこの建物。用途は「自然を楽しむ」場所。

中身はリンク貼っとくのでそちらを参考に。

自然を楽しむ、でわかる人はわかると思うのですが、この場所は水平線を覗ける最高のスポットです。お近くの方はぜひ遊びに行ってください。


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さて今回はマルチクリエーター、杉本博司について書かせていただきました。あなたの好奇心の入り口になれたらいいな。

さて、こんばんはこの辺で。

明日は謎のポップアーティスト「ずっと真夜中でいいのに」を特集します。

K.





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