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【脱ニワカ】 今のルイヴィトンなにがおこってるん

時代が変わり、流行も変わっていく中でブランドも変わっていきます。

それは老舗ブランドとて同じ。今回はあのoff white のクリエイティブディレクター、ヴァージルが背負う ”今” のルイヴィトン について脱ニワカにていきましょ。

ヴァージルのルイヴィトンって?


今のルイヴィトンのメンズ部門をプロデュースするのは前回のnoteで特集した、現代のファッション界を牽引するヴァージルアブロー。

その前任は、Diorのディレクターのキム・ジョーンズ氏。supremeとのコラボが印象深い。

そして2018年、黒人初のディレクターとして、 off white のからヴァージルが任命されました。

彼のスタイルは「無価値や、無駄なものに価値を見出すこと」

そんな彼がとある雑誌のインタビューで答えた、彼が伝統的なブランドであるルイヴィトンを展開していくにあたって最も大事にしていることは

3%の変化

ファッション業界がある程度成熟し、安くて質もいいブランドもとくさん出てきました(ユニクロとか)。そんな中、改めて高額な服を作る理由、そして売る理由を考えなければなりません。しかも、ルイヴィトンともなるとデザインも年々磨きがかかる一方で、伝統も大事にしなければならない。彼が注目したのは、3%の変化を加えること

ある意味、戦い方が問われるこの時代に彼はルイヴィトンにどんな解釈を加えたのでしょうか。いくつかのアイテムと共に掘り進んでみましょう。

モノグラム と ヴァージル

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ルイヴィトンの代名詞であるこの柄、モノグラムのバッグ。一見普通に見えますがここには3%の美学が潜んでます。

そうです、「鎖(チェーン)」です。プラスチックのチェーンをバッグのフロントを通るようにかけることで、武骨で、ストリート感を演出しています。

モノグラムの柄をいじることは伝統を破壊してしまう行為。そんななかどのようにディレクターの世界観を構成するかが難しいところなのですが、ヴァージルはチェーンを使うことで彼らしい、上品なストリートを演出しています。

他にも

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柄をこれでもかと大きくしたり

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東京の看板街をモチーフにしたり。(ヴァージルは東京大好き)

伝統とアレンジのメリハリがしっかりしていて、うまいこと調和している感じがかっこいい。

ブランド vs メッセージ

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みなさんはこのキャリーバッグをみて何か感じませんでしたか?

「これルイヴィトンなん…?」

と思った方も多いはず。そうですこちらもルイヴィトン。

みなさんの感じる違和感はルイヴィトン感を感じにくいこと。例のロゴがなかったり、文字もないし。

それがヴァージルの狙いです。

このキャリーバッグの特徴はレインボーカラーのグラフィック。虹色はLGBTQをはじめとする、多様性のイメージカラーです。近年になり様々な生き方が尊重されるようになりました。しかし多様性の受入について、口では簡単でも行動はそうはいきません。まだ課題も山積みです。

そんななか、ヴァージルがとった行動は、象徴的なアイコンを捨て、全面に多様性を表現しました。これえげつないことです。

ファッションにメッセージを載せるのならば、ブランドのらしさと合わさらないとならないんですけど、彼はメッセージに全振り。かっこいい。

コラボ

彼はとにかく顔が広い。様々な分野に精通し、いろんな文化人を自分の世界観に巻き込みます。

最近だと HUMAN MADE と LV のコラボは激アツでしたね。

HUMAN MADE とは裏原宿の生みの親NIGOがプロデュースしているアパレルブランド。

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カバンが溶けてる感じがめっちゃかわいい。

また、このバッグにある LOUIS VITTON のロゴは Girls Don`t cry のVERDYさんがつくったものでして。

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ね 似てるでしょ。

個人的に大好きなコラボはユニセフ

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ここに写っている様々な色のブレスレットはユニセフとのコラボによるアイテム。一つ買うごとに100ドル(1万円)が寄付されるんだと。南京錠なところがヴァージルらしい。

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BTSのテテもつけてはることで話題になりましたね。

これから先のコラボも気になる。


・・・


さて、今回はヴァージルのルイヴィトンについてお話ししました。この記事はあなたの好奇心の入り口です。ぜひ知識 広げてって物知りになってくださいな。

明日は、ブランドの領域を超えた彼のコラボについて脱ニワカしていきましょ。

K.

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