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戯言

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たわこと たは‥ 【戯言】 たわけた言いぐさ。ばかな言葉。世迷(ま)いごと。また、うわごと。
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2022年9月の記事一覧

僕は恋をしたい。傘をシェアする時代でも。

僕が所属している大学はとっても好奇心旺盛な大学で、学校自体が企業に実験の場を提供している。 例で言うとアクセル付きキックボードや、アプリで鍵をシェアできるロッカー、カード決済ではなく顔認証による顔面決済… これが日本の未来かぁと思うとワクワクするし、それらを知らずに使いこなして生活をしている僕にもびっくり。 うちの大学はすごいのだ。 さてそんな最新鋭ギラギラ大学に新たな刺客がやってきた。 傘のレンタルサービス、「アイカサ」だ。 一本のレンタル価格は1日70円、好き

ジム、サウナ、裸のおっさん。

あなたは誰かを「おとなだ」と感じる時はどんな時だろうか 運転席の彼氏が海沿いで気持ち良さげにアクセルを踏んでいる時、一人暮らしの彼女がフライパンからお皿に盛り付けている時、父の仕事中のスーツ姿にかっこいいと思った時、職場の地味目なあの人のたばこに火を付ける所作が色っぽい時。 年相応に得た、あるいは得ていた経験や知識がその人の哲学を作り、それが所作や言葉遣いに少しずつ溢れ出て、それを第三者が感じて初めてその人は「大人」という生き物になる。 自分より数年早く生まれただけの人

【雨を告げる漂流団地】 夏が"あったような"気がするあなたへ。

時代が便利に、過ごしやすくなっていく一方で、僕たちはどこか昔懐かしいものにいつしか惹かれるようになっていないかな。 コインランドリーも、団地も、ルーズソックスも。 メタバースだの、NFTだのブロックチェーンだの。技術は目まぐるしく進化し、「〇〇が開発された!」「〇〇に成功!」といったニュースにいつしか感動を感じなくなった僕たち。 折りたたむ必要がなくなった携帯電話を持ち、金さえあればどこにでも行ける乗り物に囲まれ、数百円でご飯が食える。手のひらで映画が見れて、指先で世界