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好きなもの紹介『ワンダープロジェクトJ』

私はゲームが好きです。その中でも特に好きなものを3つあげろと言われれば、間違いなく入るのがこの作品です。

◆ピーノとティンカーと私

あらすじ
労働力として作られたギジンは、その能力の高さから人間に疎まれ迫害されていました。
ギジンの産みの親であるジェペット博士はそんな状況をなんとか変えようと、人間そっくりのギジン『ピーノ』とインターフェイスロボ『ティンカー』を作ります。
しかし、完成と同時にジェペット博士は無実の罪で投獄されてしまいます。
困ったティンカーは、テレビの前の『私(プレイヤー)』に協力を依頼します。
ピーノを目覚めさせ、回路Jを起動させる手伝いをして欲しい、と。

このゲームはピーノを育て、数々の困難を乗り越えていく、いわゆる育成ゲームです。
私がティンカーを通じてできることは『物を使うように指示する』『物を用意する』『行動の正解、不正解』『ピコピコハンマー』『移動方向に歩く/走る』『止まる』のみです。
開始当初は走れば転ぶ、ボールや本の正しい使い方もわからない、生き物も丸飲み(!)してしまう。そんなピーノが間違えれば叱る、正しければ誉める、それを繰り返してピーノと信頼関係を築きつつ一人前に育てていくわけです。

ゲーム自体はそれほど複雑ではありませんが、正しい使い方も正解ではない場面があったり、能力が高すぎてもダメだったり、一緒に試行錯誤する必要があります。
そもそも肝心な場面では指示をすることはできません。ピーノをハラハラしながら見守らなければいけません。
ピーノとティンカーも私を認識して話しかけたりしてくるので、作品に私がいると思える作りになっているのも特徴です。

◆シナリオ、映像、音楽

ピーノは経験を積むなかでさまざまな心を芽生えさせます。
その中でギジン差別を乗り越え、人とギジンを繋ぎ、人を愛し、愛されるようになっていきます。
その過程を育ての親として一緒に経験していく。当時まだ小学生だった私には深く心に残る体験になりました。

また、当時のドット絵と音で表現された世界がとても美麗です。音楽は場面を盛り上げ、動きもまるでアニメを見ているような滑らかさで感動したのを覚えています。
後に知ったことですが、もとよりジブリ作品を意識したものだったそうです。

◆しかし……

そんな間違いなく私に深く刺さったゲームなのですが、会社が倒産してしまい、現在ではプレイが困難な作品となってしまいました。
根強い支持もあり、復活して欲しいゲームの一位になったこともあるので、なんとかして復活して欲しいと切に願っています。



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