次男が80点くれた ちょこっとしたお話 〈 その時 〉
ちょっと悲しげな拗ねたような口調。
「アンタがいなくなったら淋しくなるよ・・・」
「私もよ。あなたと一緒にお仕事ができて、本当に楽しかったわ。今までありがとうね。でも、お屋敷のことを思えば・・・あなたはせめて、夏が終わるまでは頑張ってちょうだいな。」
「今年の夏も猛暑らしいからね。せめて今年の秋か冬までは頑張れるといいんだけどねぇ。」
今度は穏やかなくぐもった声が。
「今まで、長い間、お勤めご苦労さまでした。僕も最近お暇することを考えるんですよ。ちょっと喉の調子が良くないし