見出し画像

64日間

関わっていただいた方々全員に心からの敬意

計64日間の入院生活が終わりました。

皆さんからの温かいメッセージ、入院生活を支えてくれた看護師さん、治療をリードしてくれた先生方、何よりも心配してくれ気を遣ってくれた両親含め多大なる助けを受け、勇気をいただき、無事長い入院生活を乗り切れることが出来ました。

改めて、この場にて恐縮ですが、ありがとうございました。

まだ、治療が終わったわけではないですが、一度も経験したことのない未知の多いがん治療と入院生活を計64日間経験したことは、厄年の僕にとっては、厄年の名に相応しい壮大なイベントだったのではないかと笑

退院直後の写真です。今のところ、至って元気です!たくさんご心配おかけしてしまいすいません!

何もかも学んだ64日間

医療現場の知識、病気の知識、治療の知識、身体に関する知識、精神力の鍛錬、治療による経験のない身体の変化、『生きる』ということへの考え方の変化、これまで培ってきた考え方の整理、大切なモノの再発見、ミニマムに生活するための豆知識などなど、新たなる発見ばかり。

こんな濃密な64日間を過ごしたことは、生きてきてなかったかもしれません。

「生きている」感覚を毎日のように感じることができたことが幸せなことでした。


今後は外来治療と共に日常を取り戻す

今後は、外来治療にて免疫チェックポイント阻害薬(イミフィンジ)を隔週で1年間投与していきながら、経過を見ていく形となります。

僕自身の治療のメニューとしては、

1. 放射線療法
2. 化学療法(抗がん剤)
3. 免疫療法

の3段構えで、各役割はこんな感じ。

1. がん細胞を被曝させ、火傷状態を作り、縮小させる
2. がん細胞を縮小させ かつ 転移を予防する
3. がん細胞と闘う免疫細胞の能力を復活させ、排除する

今のところ、1.2. は終え、経過は順調で、縮小し始めているようです。

治療の項自体は、ここから1~2ヶ月を通じて発揮してくるようで、それと同時に3.で自分の免疫細胞の働きを復活させ、やっつけていきます。
(がん細胞は、その人が持ってる免疫細胞の働きを無効にする力を持っています。)
1. 2. で、細胞そのものを縮小させ、3.で押え込む作戦です。

この治療自身は、昨年秋から標準治療に組み込まれたようで、タイムリーに自身も受けることができて、非常にラッキーだと感じています。

これまでは、1.2. のみの治療でしたが、3.が出てきたことで、1.2.の治療の短縮と治療効果が格段に上がったようです。

ただ、その反面、最新治療が故に、副作用についてまだ明確には分かっておらず、いつ、どんな頻度で、どれくらいの重度で副作用が発生するかが分からないのが実情です。

そういう意味では、これからも治療とうまく付き合っていく必要があります。

これまで経過は順調ではありますが、治療効果が本当に問われるのはこれからです。

乗り越えないといけない壁が高いからこそ、想像力を育めた

さて、今後は治療と向き合いながら、日常生活に復帰していきます。
本当に嬉しくて仕方がありません。

治った訳ではないし、副作用もいつ、何が出るか分からないので、不安ももちろんありますが、ワクワクする自分が創造できる環境に身を置けることが何よりも嬉しい。

不思議なもので、病気と本気で向き合わねばならない状況で、目を逸らさず、直視していると、前にも書きましたが、意外と前向きどんどんやれることをやろうと取り組む自分がいて、これまで以上に活力が出てくるのです。
更に当然のことながら、自分が不自由無くなったら、どんなことがしたいのかも想像するんですよね。
純粋に物事を考えれるようになり、固定観念も無くなるし、今できることを一生懸命やろうとする。せっかくの機会だから、新しい自分を発見したくもなり、坊主にしてみたりと。

もちろん病気そのものを事実としてポジティブになることはできませんが、その重さに比べて、ポジティブなことも自身の中でたくさん起きていくのです。

重い事実を直視すればするほど、新たな創造物が生まれることを肌身で感じているし、これからも渦中の中で、目を背けず、創造力に富んだ生活ができていくでしょう。

自分に対しての改めて言い聞かせること


皆さんからいただいた言葉で、これからも自分自身にも言い聞かせる意味で、

『成るようにしか成らない』
『一喜一憂はしない』
『感謝』

の言葉を大事に、これからも突き進んでいきます。

乗り越えられない壁は、自身が認知もできないし、神様は与えない

夢は、現実を向き合うからこそ、見れる

生まれ変わって、必ずしや、また新たな夢を実現させる

その時は、僕のこの時を知っている方々を死ぬほど笑って、過ごさせてください。その日を夢見て、やり切ります。

これからもよろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?