精神論≒武勇伝「躁状態は気付けない」

1991年 晴れて社会人となった。

すでに始まっていた「パワーハラスメント」研修会

今、振り返ると「やるぞ!! がんばるぞ!!」といった叫びに近い掛け声を、のどが枯れるほど、数十回、研修所で叫ばされた。

テンションが上がったまま、その後のオリエンテーションという名のサバイバルゲーム(夜間スタンプラリー)にチームで屋外へ出かけていた。

今、思えば双極性障害の「躁状態」であったと思う。

無駄にテンション高く、何をするでもリスクをリスクと思わなかった。

昭和の精神論が新入社員研修で取り入れられていた1991年

これは、その1年後の反動となる。

最初の3カ月ほどは調子よく12時間労働+通勤3時間を過ごしていたけれど、睡眠不足のストレスは、次第に上司との対立へと変容する。

仕事中に強烈な睡魔が襲い、度々頭痛に襲われる事で、バックヤードで休んでいたら「たるんでいるのではないのか?」と
問いただされる事が数回・・・

ついには、事業部長との直接対立があり、「通勤時間とか睡眠時間がキツイんです」と訴える事、数回話し合いの場を作って貰ったのですが
先輩たちも「頑張ってきているのだから・・・云々かんぬん」

ああ、「先輩たちの武勇伝」かぁ
先輩達と私を一緒にしないでほしいなぁ とイヤな顔で返した。

少し間をあけて私は上司に言った。

「頑張った結果がこれなら、辞めます」

上司は驚いた顔をしていたが、「武勇伝」に合わせて
「同じことを経験しなさい」
「仲間になれ」
私は、そんな仲間ならいらない。 ただただキツイだけだし・・・

正社員として働いた期間は、13カ月

その後、約30年間は非正規労働者として転職10回+アルバイト数回の人生を送る事になるのです。


※精神疾患の診断まで、25年間 病気を知らずに人生を送った実話

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