![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48751711/rectangle_large_type_2_07d7cfabb2ee7d7ae5f2256e21949f4f.jpg?width=800)
ほら、キュウリの香りがするでしょ?!...え?そうですか?【キュウリグサ/ハナイバナ】
こんにちは、うりぼうです。
三月に入ってからの春の陽気で、今年は早めに桜が咲きましたね。地域によってはもうすでに満開を迎えている所もあるのではないでしょうか。
春の野草たちも、アスファルトの端や公園の隅、あるいは雑木林の木陰で、待ちわびていた春を満喫するかのように、うんと葉を伸ばし可憐な花を咲かせています。
今日はそんな野草の中でも、多分よく目にする「キュウリグサ」と、それとよく似た「ハナイバナ」をご紹介します^^
長い茎の先の小さな花
キュウリグサはとても小さな3mm程度の明るい水色の花を咲かせます。中心は黄色で「ワスレナグサ」と似た色の配置をしています。
花の時期になると、長い花の茎を伸ばしてそこに花をつけます。しかし、最初から長いわけではなく、まだ若い頃はそれほどこの茎は長くありません。花が咲き進むにつれて、徐々にその長さが伸びていくのです。
若い頃はこんな感じです。確かに長くないですね。
キュウリグサは私たち人間や木のように成長とともにこの花の茎を伸ばすのではなくて、若い時から成長する部分を準備しています。上の写真でもよく見るとわかるのですが、ぐるぐる巻いた将来花を咲かせる部分がついています。
拡大してみますね。
この部分です。花が咲き終わったらこの部分がまっすぐになるため、徐々に長さが伸びていきます。この部分の名前は「花序」といいます。キュウリグサの花序は、このぐるぐるしている形から「サソリ型花序」なんてよばれたりしています。
お祭りの露店にあった当てもの屋さんで、ハズレときによくもらった吹くと伸びるおもちゃ(吹き戻し?)に似てるな、と思ったり。私たちの世界のものは、自然界からインスピレーションをもらったかのような形のものが多いですね。
名前の由来は、そのまま野菜のキュウリです。
ところでなんで名前に「キュウリ」がついてるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれせん。「キュウリ」とは花の色も違うし、あんな風な実がなるわけでもない。蔓があるわけでもありません。
では、なぜ「キュウリ」なのでしょう。
「キュウリグサ」の葉っぱはかわいいたまご型をしていますが、この葉を揉むと「キュウリの香りがする」ということで「キュウリグサ」と名前が付けられました。漢字はそのまま「胡瓜草」と書きます。
私が図鑑を購入して一番最初に「面白いな」「見てみたいな」と思ったのが「キュウリグサ」でした。揉むとキュウリの香りってどんなの?とすごく興味があったのです。
当時、野草について今よりもっと知識がなかった私は「キュウリグサ」が結構身近に生えているものだとは知らず、きっと見つけられないだろうと思い込んでいました。だからこそ次の年の春、たまたま見つけた時は「今しかない!チャンス!!」とばかりに、嬉々として葉を揉み「確かにキュウリだ、うんうん」と納得したのです。
ある日友人たちとハイキングに出かけた時、「キュウリグサ」が生えていたので、友人たちにも紹介(?)することにしました。これで「面白い」と思ってもらえれば野草に興味を持ってもらえるかもしれない、というシタゴコロがあったといえばそうかもしれません。
ところが反応はイマイチ。「草やん」と一蹴されました^^;
確かに青臭いといえばその通り。少しばかり憧れ補正がかかっていた可能性も否定できません。
みなさんはどう感じるでしょうか??
よく似た青い花「ハナイバナ」
さて、ここまで「キュウリグサ」を紹介してきましたが、よく似ていると言われている「ハナイバナ」も紹介おきますね^^
なぜ一緒に紹介するのかというと、私自身「ハナイバナ」を見つけたときに「木陰のキュウリグサだからこんな風なのか??」と一瞬迷ったからです。みなさんの見分けのお役に立てれば幸いです。
見分けポイント!
「キュウリグサ」と「ハナイバナ」の見分けポイントは大きく三つ挙げられます。
■ 花の色
・「キュウリグサ」は明るい水色の花の中央が黄色です。
・「ハナイバナ」は淡い紺色のような色味で、中央は黄色ではありません。
■ 花序
・「キュウリグサ」は長い花の茎を持っています。
・「ハナイバナ」には花序はなく葉と葉の間に花をつけます。
「ハナイバナ」の名前はこの特徴から来ています。漢字で書くと「葉内花」です。
■ 葉
・「キュウリグサ」の葉はたまご型です。
・「ハナイバナ」の葉は長楕円で、少し波打っているように見えます。
以上が見分けポイントです。これでバッチリ見分けがつくはずです✨
さいごに
今回は「キュウリグサ」と「ハナイバナ」を取り上げてみました。
「キュウリグサ」は今の時期本当によく見かける野草ですので、ぜひとも葉っぱのキュウリ具合を感じていただければと思います!!(私の憧れ補正でないことに期待!)
「ハナイバナ」の花期は春から秋にかけてと長いですので、こちらも見かけたら「キュウリグサ」との違いを感じてもらえたらな、と思います。
さいごまで読んでいただいて、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?