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広告の視点で次世代機スマートパチスロの仕掛け方を考える

あなたの売り場、太っていませんか?
失敗しない売り場プロモーション

ここ最近、経営者や店長を含む経営幹部の方々から、スマートパチスロ(以下スマスロ)についての見解を求められます。私は遊技機の専門家でも予知能力者でもないため、導入してお客様が遊技を行うまではほとんど分からないです。
新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜やパチスロ犬夜叉(6.5号機)の強い集客力を誰が読めたでしょうか?過去の遊技機も正確に読み切った方を知りません。

今回の結論は、分からないうちは、戦略的に「何もしない」という選択をするべきということです。
 
6.5号機導入直前にも同様のことが起こりました。事前に6.5号機プロモーションを強化した方が良いのでしょうか?という質問を多数頂きました。その時も、何もしないという判断を伝えました。しかし、6.5号機の数値が良いと分かった瞬間に、広告量を爆発的に増やすことを伝えました。ここ最近の6.5号機の新台導入では、6.5号機であることを強調するように伝えています。導入台数が少なくても、お客様の需要があるのであれば6.5号機を大々的に伝達すべきです。

なぜなら、売り場は常にお客様立場で作られるべきだからです。

お客様にご支持頂けないのに広告量が増えることは、誇大広告以外の何ものでもありません。現状の営業において、見切り発車はお客様の信用を失う流れを生み出します。そうならないために、「イケる」と分かってから増やす考え方で売り場を作る必要があります。

ただし、未来を推測して売り場を作ることが悪いという話ではありません。わからない部分の多すぎる未来をもとに売り場を作ることが、お客様立場で問題であるのです。ほぼ確実な未来を見据えた売り場づくりには賛成です。

例えば、ユニバーサルデザインを踏まえた売り場作りに舵を切ることには大賛成です。高齢化の波と共に、現在の色合いやフォントサイズでは、ご年輩のお客様は情報を得ることが難しくなります。これは、未来に起こり得る確かなことです。

日本の人口分布から紐解けます。2022年8月22日発表の総務省統計局のデータでは、65歳以上は3626万人、75歳以上は1925万人、85歳以上は658万人という数値です。つまり、現在の日本の平均寿命を踏まえて考えると、10年後には75歳以上は最大3626万人増える可能性があります(※グラフ参照)。白内障発症率は70代で80~90%だと言われています。軽度または重度の差はあるものの、広告が見えづらくなるのは間違いないです。その状況を改善するために、ユニバーサルデザインというすべての人のためのデザイン、みんなにやさしいデザインを考えることは大切です。

(出典)国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)

話を戻しますが、まだ導入されていないスマスロの売り場作りを考えるよりも、現状の問題や少し先に起こり得る確かな問題に向き合った売り場を作ることを、まずは考えませんか?

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