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大好きを浴び、そして眠る

今年の春頃から、職場の姐さん方と月一回飲み会を開催している。

コロナ禍で、飲み会を制限されたことによる恩恵を受ける場面もあっただろう。(強制飲み会は開催されない職場ではあるが)
しかし気心知れた人達との飲み会も、もちろん制限の対象になっているので、ここ数年上司の不満等は持ち帰らねばならなかった。

春先に第一回目を開催、ビールを口にした後のみんなの第一声は

「次いつやる?」

だった。そこから月一回の定例会と化している。

先日も、お盆の激戦(って程でも無かったんだけど)を乗り越え、ご褒美の如く酒を煽った。この会が決まっていなかったら、わたしはお盆休みを生き延びることができなかっただろう。
そんなことを考えていたら、声に出ていたらしい。

「楽しみや好きなことがあるって、元気でいられる大事な要素だよ」

と、姐さんの一人が返してくれた。

趣味や推しもいないけど、お金はめちゃくちゃある人生と、好きなことがあるが故にお金が無い人生だったら、後者を取るね、と。

お金の大事さを痛感する日々で、一億なんて言わないから、今から宝くじ買ったら1000万当たらないかななど、一見謙虚に見えて欲深いことを考えたりするけれど。

自分一人と猫一匹が食っていけて、支出調整しながら好きなことやってる今ってなかなか健康的。まぁお金は無い。


そもそも、好きなことと出会えるっていうのも、偶然の賜物で尊いなと思う。

推しがいて当たり前のような世の中だけど、最近になってオタク文化が市民権を得たようなもんで、そういう発信がよく目に付くようになっただけ。

好きになろうと思ってなるもんでもないしね。

「好き」を支えにして生きている、というみんなの話を聞けたのは、かなり良かった。

推しとの出会いを鮮明に覚えてる人もいれば、気付いたら好きだったから覚えてないって人もいて最高だった。

無趣味である人が、焦って何かを探す必要は全くないと思うけど、この先を生きようと思える何かがあるってことが、人をいつまでも若く保つんだろうな。

そしてその楽しみってのは、他者に依存せずとも作り出せる。そんなの簡単なことでいいんだ。

わたしがよくやるのは、帰ってからのおやつを決めておくこと。

わたしは単純なので、美味しいものが待っていればその日はなんとか乗り越えられる。それは自分が自分に用意してやること。誰かからのサプライズである必要は無い。


好きなことさえできなくなるほど、元気のない日ももちろんあるけど、そういう時は諦めて寝るんだ。

今日はそういう日だった。

毎日なにか起こっても困るからな。

ぼくのなつやすみというゲームで、なにもイベントが起こらなかった日の絵日記に

「きょうは なんにもない すばらしい 一日だった」

ってのがあるけど、ほら、すばらしいって言ってる。小学生の感性に救われる。


そういや飲み会のとき姐さんも言ってた。

「あと、一番大事なのは、よく寝ること!!」


うんうんそうだ、今日はよく寝たので花まる!

すばらしい 一日だった。

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