見出し画像

どこにも行かない日は、着物を着てみるチャンス


もちろん、浴衣だっていい。
振袖を持っているなら、それでもいい。
家に何かしらの着物があるなら、もちろんそれでいい。
それ、明日お家で着ませんか?

自分で着物を着たことがない、もしくは着慣れていない人にとって、着物で外出するのはそれなりに勇気がいることだと思うのです。

着崩れてないかな?
何かおかしな所ないかな?
ていうか、なんか目立ってない…?え…変…ですか…?

着物って、やっぱりどうしてもハードルが高い衣服ですよね。
着慣れてしまえばどうってことないのですが。
そういえば私はゴスロリが大好きだった(というか、今も大好き)のですが、最初はドキドキでした。
周りの目もそうだけど、このボリュームでどうやって店の中の物をなぎ払わないように動けば良いの…?とか、いろんなことがわからなくて。
そのうち慣れたけど。

着物だって同じです。
わからないから、色々不安だし、ハードルも高い。
じゃぁ、まずはお家で着れば良いんじゃない?と思うのです。
お家なら着方が上手じゃなくても、動いている間に崩れてきても、コーディネートが変でも大丈夫。
もし袖にひっかけて何かを倒しても、自分で元に戻せば良いだけです。
ついでに、普段着物を着ない方にとって、着物ってちょっとした「ハレ」の物だと思うんです。
イベントに行ったり、お友達と会ったり、そういうちょっとした「ハレ」が無くなっちゃった日々に、着物は効くんじゃないかなぁと思うのですが、どうでしょう。

というわけで、まずは着物や浴衣と帯を引っ張り出してきましょう。
できれば、前の日の夜に出して、YouTubeまで見ておくと良いと思います。
小物も必要ですが、「小物って何?」って方もいますよね。
なのでまずは、着物と帯だけ出しましょう。
きっと、畳まれている状態を見ただけでも、ちょっとうきうきとするのではないでしょうか。
そして、次はYouTubeを見ます。
なんとなく着られる方も、おさらいのつもりでYouTubeを見ましょう。
私のおすすめはこの方の動画です。
(浴衣の方用の動画は最後に貼ってあります)

まず、小物って何?という方はこちらから見てみてください。

お家で着てみるだけなので、和装ブラと肌襦袢はなくても大丈夫です。
ブラトップとヒートテックでも着ましょう。
伊達締め、衿芯、着物クリップも無きゃ無いで大丈夫です。
着物クリップはダブルクリップや洗濯バサミでもOK。
着物と帯がお家にあるならば、帯揚げや帯枕、帯締めなどもきっとあるはずですが、見つからなければそれぞれ薄手のストールなどの長い布、荷造り紐などを中心にしてぐるぐる巻いたタオル、ベルトやリボンなど何かしらの紐で代用可能です。
ちゃんとしたものでコーディネートできれば素敵に仕上がりますが、あるもので代用しても平気なのがお家の良い所です。

必要なものがわかったら、次はこちらの動画です。

この動画は本当に全部の手順が解説されているので、お家で着てみようっていうだけの場合は和装ブラと肌襦袢のところは飛ばしても大丈夫です。
ちょっと長い動画ですが、とてもわかりやすいですよ。
動画を見終わったら、今日は終了です。
気力がある方は小物類を出しておいても良いですね。
もちろん、朝から着物を出して動画を見て…とやってもOKです。

さて、一夜開けたらいよいよ着物を着ましょう。
午前中よりも、お昼ご飯を食べてからとりかかるのがおすすめです。
できれば、3時のおやつの準備をざっとしておきましょう。

さあ!
小物を出して、着物と帯を広げて、もう一度動画を見ながら、いよいよ着てみましょう!
途中で止めたり戻ったりしながら着ていると、1時間や2時間はあっという間です。
自分で着るのが初めての方は、腕がだるくなったりするでしょうし、なんとか着てみてもあまり格好が良く無いかもしれません。

でも、きっと気持ちは明るいと思うんです。
やりきった感と、ちょっとした非日常感。
着姿がぐちゃぐちゃでも、誰に見せる訳でもないから、いいんです。
もっと上手に着たい!という方は、ぜひ続けて2回目にチャレンジしてください。
とりあえず満足という方や、疲れちゃった方は、3時のおやつにしましょう。
初めて着物を着ておかし作りなどは怖いかもしれませんが、お茶を淹れるくらいは挑戦してみてください。
もしも着物が高価なものだったとしても、袖に気をつけながらゆっくりと動けば大丈夫。

いつものテーブルで、いつも通りのマグカップ。
いつもどおりのおやつの時間でも、着物で準備して着物でいただくとなると、ちょっと良い気分のはず。
足を伸ばして座ってみたり、正座してみたり。
背もたれによりかかってみたり。
色々な動きをしてみましょう。
気力と体力と時間に余裕があれば、数時間そのまま着物で過ごしてみると楽しいですよ。

さて、着物は着て終わりではありません。
脱いで、たたんで、しまわなければなりません。
数時間着ていただけで、とくに汗をかいたりしなければ、その日のうちに畳んでしまっても大丈夫です。
なんだか湿気がこもってる気がする…と思ったら、数時間〜翌日までハンガーにかけておきましょう。
とりあえず、普通のハンガーでも大丈夫ですよ。
そして、こちらの動画を見ながら畳みましょう。

長襦袢の畳み方はこちら。

帯は最初に付いていた折りグセに合わせて畳めば良いでしょう。
小物類も、たぶん結んであったり束ねてあったりだと思うので、最初の状態と同じにすれば大丈夫です。
そして、元あった場所に戻せば、1日お家着物体験が終了です!

けっこう時間がかかったのではないでしょうか。
お子さんがいる方は、一緒に楽しんでみてはいかがでしょう。
着せてあげても良いし、年齢によっては自分で着てみるのも良いと思います。
日本文化に触れよう!みたいな高尚なことじゃなくって、ちょっと非日常を味わおうとか、おめかししてみようとか、軽い気持ちでやってみてください。

ちなみに、浴衣の方はこちら。

この方の動画はポイント別にもたくさんあるので、もっと上手に着たい!と思った場合はぜひ見てみてくださいね。

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?