人は楽になるために「自分はダメだ」と思いたがる。嬉野Dの孤独という醍醐味。
師の一言が、自分の生き方を変えた。昔、松川八州雄さんという、ぼくが師と仰ぐドキュメンタリー映画の監督さんがいて、ぼくはその方の助監督をしていたことが少しあったのですが、あるとき自分の能力の無さに気持ちが塞いでいたのか、松川さんの家に伺ったとき、頃合いを見て松川さんの前で「ぼくなんか、やっぱりダメなんです」的な弱音を吐いたのです。
そのときそんな風に弱音を吐いたのは、松川さんに慰めてもらいたいと思っていたからでしょう。
でも、そのとき松川さんは、ぼくを慰めるどころか苦い顔をして