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オンラインアカウントの後始末: 終活で考慮すべきポイントとは?
アカウントの管理が大切なコトは分かっているのですが、なかなか手を付けておらず先延ばしになっています。具体的に何から始めればいいのでしょうか。
アカウントの終活とは
アカウントの終活とは、私たちが日常的に使用している様々なオンラインアカウント(SNS、メール、ショッピングサイト、インターネットバンキングなど)を整理・管理し、将来的な問題やトラブルを未然に防ぐための活動のことを指します。おひとりさまの方々にとって、このアカウントの終活は特に重要となります。
アカウントの終活が必要な背景
その背景には、以下のような事実があります。
総務省のデータによると、令和4年に都道府県警察から報告された不正アクセス行為は前年に比べて約45.1%増の2,200件でした。この内、「インターネットバンキングでの不正送金」が最も多く1,096件、続いて「インターネットショッピングでの不正購入」が227件となっています。
不正アクセス行為の手口としては、他人の識別符号(IDやパスワード等)を不正に利用したアクセス行為が482件あり、不正に利用されたサービスとしては、「オンラインゲーム・コミュニティサイト」が最も多く、前年に比べ約1.62倍の233件と増加しています。
アカウント整理の重要性とその理由
アカウントの整理は、今やデジタル時代においては避けて通れない課題となっています。以下に、その重要性と理由を説明いたします。
プライバシーの保護
未使用のアカウントや古いアカウントは、セキュリティの脆弱点となり得ます。これらのアカウントを整理することで、個人情報の漏洩リスクを減少させることができます。
デジタル遺産の管理
おひとりさまの方が突然亡くなった場合、残されたアカウントの取り扱いは難しい問題となります。アカウントの整理を行うことで、後々のトラブルを避けることができます。
精神的な安心
アカウントを整理し、すべてをきちんと管理することで、精神的な安心感を得ることができます。まるで部屋を片付けたときのような、スッキリとした気持ちを味わえます。
相続手続きにおけるアカウント終活の意義
相続手続きでは、まず相続財産を特定することが重要です。なぜなら、相続人同士で遺産分配の協議をするために財産が特定されていないと協議が進まないからですね。
インターネットバンキングの場合は、相続日(亡くなった日)現在の残高証明書を取得しましょう。そのためにも、事前にどこにどんな財産があるのか把握しておくが大変重要となります。
インターネットバンクなど店舗がない銀行や通帳が発行されていないケースがあるなど財産の存在に気づけない場合があります。後に税務調査が入り実は相続税申告の対象になっていたと、残されるものに迷惑が掛からないように財産の整理をしておく終活は大変重要です。
おひとりさまのアカウント終活のステップ
アカウントのリストアップ
まず、使用している全てのアカウントをリストアップしましょう。紙に書くのも良いですし、エクセルなどのツールを使用しても良いです。
不要なアカウントの削除
使用していない、または将来的に使用する予定がないアカウントは思い切って削除しましょう。これにより、リスクを減少させることができます。
パスワードの変更
定期的にパスワードを変更することで、セキュリティを強化することができます。パスワード管理ツールの使用を検討するのも一つの方法です。
二段階認証の設定
可能な限り、二段階認証を設定しましょう。これにより、アカウントへの不正アクセスを防ぐことができます。
まとめ
おひとりさまの方々にとって、アカウントの整理は大変重要です。日常生活の中での小さなステップで、安心してデジタルライフを楽しむための準備を進めていきましょう。アカウントの終活は、未来の自分を守るための大切なステップとなります。
ただ、アカウントの整理は、やろうと思っていてもついつい先延ばしにしてしまうという方も多いのではないでしょうか。私の場合は、手帳にアカウント整理の予定を書き込んでやる日時を決めてしまっています。
予定化してしまう事でモチベーションに左右されずに済みますのでお勧めです。
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