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ひとつめ。

あなたとの距離が
目で見えたらいいのに

知らなかったものを無理やり知らされた日

私には分からないモノを
他人は容易く求めてくる

私に欠けているモノを
他人は当たり前のように受け入れる

なんで、此処には無いのだろう

忘れただけだと思いたくて
知らないだけだと思いたくて
いつか分かると思いたくて

もう手遅れなことに気づけなかった

無意識に拒んでいた
きっとそれが正しいと思っていたのに

私を守る方法しか
私は知らなかった

誰かに渡す愛なんて
指の隙間から零れ落ちて
僅かな温もりだけ
それだけを何よりも大切にしてきた

誰にも渡すもんか

なんて

誰かに貰うことができることにも
気づけないまま
貧しい心を育ててしまった

今更
新しい温もりを求めようなんて思わない

私を誘惑しないで


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