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【社員インタビュー】「次の仕事は社会課題の解決に繋げたい」取締役経験を持った事業開発担当からみる、アーバンエックスの事業の未来

アーバンエックステクノロジーズは、都市インフラのアップデートのため複数のサービスを展開しています。なかでも、中核を担う「RoadManager」の事業計画の策定や開発計画の立案など、事業全般を統括しているのが山中さんです。今回は山中さん自身のインタビューに加え、絶賛採用活動中のプロダクトオーナーという仕事についても聞いてみたいと思います。

山中隆太郎さん

新卒で求人広告代理店に入社し、営業を経験ののち、複数社でディレクターや事業企画を歴任。前職のスタートアップ企業では事業を統括する取締役も経験。現在はアーバンエックスの「RoadManager」を中心に、事業全体の計画立案やサービス改善、顧客との実証実験案件のマネジメントなど、幅広く対応中。

営業から徐々に”作り手”へ。取締役まで経験したこれまでのキャリア

— これまでのキャリアについて教えてください。

新卒で、アルバイト情報誌などの求人広告を扱う代理店に入社しました。その頃はちょうど紙媒体からWeb媒体へと移行していた時期です。紙媒体では難しかったデータの取得・分析ができるようになったことから、顧客への提案のレベルが変わってきたことに面白さを感じていましたね。
この経験がきっかけで、2社目は広告代理店と化粧品メディア企業の合弁会社に転職。自社が運営するメディアの営業に従事しました。代理店ではなく自分自身でWebメディアを運営する会社で経験を積みたかったんです。その後3社目は映画のプロモーションサイトを運営する会社で映画配給会社の宣伝部をクライアントにプロモーション提案やサイト企画を行うWebディレクターになり、徐々に営業して販売するだけではなく、Web周りの企画立案から携わるようになっていきます。

その後は新規事業の経験が長いです。その時所属していた会社では、新規事業開発部署で、事業開発経験の長い上司のもと、初めて事業計画を立てるという経験をします。立ち上げた事業が子会社化、その後MBOと、この時の経験が今の仕事に大きく影響していますね。結果的にその事業に10年近く携わったのち、M&Aが決まったタイミングで退職。直近いたスタートアップ企業に移り、入社半年後に取締役に就任します。


— ここまで聞くと順風満帆というか、とにかく順調に進んでいるように聞こえますね…!

そんなことはないです。特に取締役になって、会社全体や人に関わるところも管掌するようになってからは、「これまでの人生経験だけでは通用しない」と感じる瞬間が増えましたね。ちょうどこの会社にいた頃はコロナ禍の打撃を受け、ユーザーの行動が半分近くまで落ち込む経験をしています。そのような状況のなかでも、日々さまざまな意思決定に向き合い、考え続けたことが、自己成長に繋がっていると実感しています。

会社選びの基準は「社会課題の解決」

— そんなキャリアからなぜ転職を決意し、なぜアーバンエックスを選ばれたのでしょうか?

事業開発をしていく中でも、新しいことに挑戦するのではなく、現状を維持することを考えるフェーズに入ったタイミングで自身の役割に一区切りついたと思ったことから、転職を考えました。責任あるポジションに就かせてもらっていたので、業務引き継ぎ等も含めて時間をかけた意思決定でした。

そんな中、次のフィールドを選択するにあたって、自身の中に大きく3つの軸を持っていました。

まず、1つ目は「仕事を社会課題の解決に繋げたい」という点です。社会システム全体に維持の困難さが見えてきているのは明らかです。せめて自分が死ぬまでに見ることができる世代までは、いい世界であってほしいという思いから、社会課題に直結する事業を持つ会社に転職しようと思っていました。

2つ目は、「ミッション・ビジョンへの共感」です。同じ想いを持って仕事をしたいですからね。

最後の3つ目は「プラットフォーマーになれるビジネスかどうか」という点です。社会課題の解決という点は重要ですが、解決をしながらしっかり収益を確保できる構造を作るためにはプラットフォーマーであるべきだと、これまでの仕事経験から実感していました。

— アーバンエックスの事業について、入社前に感じた魅力をもう少し詳しく教えてください。

アーバンエックスの事業というのは、単なる道路の損傷検知や市民から情報を集めるアプリということではなく、「経済を確立するためのプラットフォーム構築」だと思ったんですよね。現在は、損傷検知をはじめインフラの維持管理は国や市など自治体の仕事です。これらの仕事を民主化することができると感じてワクワクしたんです。より良いまちの運営ができるようになれば、そのまちのブランド力の向上にも繋がる。市民投稿アプリであれば、まちづくりに参加した住民のシビックプライドも向上する。結果的に「アーバンエックスのサービスがないとまちが運営できない!」という未来を描くことができたので、迷わずアーバンエックスを選択しましたね。結果、入社1週間でアーバンエックス全体の事業計画を書いてしまいました(笑)

— アーバンエックスは複数のサービスを展開していますが、それは1つのコンセプト・方向性で繋がっているんですね。

この辺りの話にご興味をお持ちいただき、詳しく聞きたいと感じてくれた方はカジュアル面談にお越しいただきたいです…!(笑)


プロダクトオーナーに必要な能力は、クライアントを理解し課題を正確に捉える力

— 現在、山中さんと一緒に働く「プロダクトオーナー」を募集しています。どんな業務でしょうか?

「RoadManager」を中心とした開発のプロジェクトマネジメントがメインの業務です。顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、それらを実現するために仕様に落とし込み、プロダクトを改善していくことを期待しています。
通常のシステム開発と異なる点は、自治体の業務フローの理解が必要だということでしょうか。入社後で問題ないので、しっかり自治体の日々の業務の進め方や、独特の意思決定フローやステークホルダーなどに沿って会話する必要があります。場合によっては機能ではなく運用の問題だったりすることもよくあり、顧客のニーズの裏側にある課題を紐解くことが重要です。

業務状況を把握し、しっかり業務全体のDXをコンサルティングする気持ちでプロダクト開発をする必要があるのが、アーバンエックスの難しさであり面白さです。


自分たちの仕事で「日本をよくしたい」

— よりインフラ管理が簡易になっていく世界が見えてきますね。最後は山中さんご自身のことについて教えてください。今の業務のやりがいはなんでしょうか?

自治体職員の皆さんと「同じ方向を向けた!」と感じた瞬間にやりがいを感じますね。我々のサービスは自治体職員の皆さんに活用してもらわないと世界は変わりません。だからこそ、「皆さんの業務自体を進めやすくする機能から注力して開発する」という方向性を打ち出し、ある自治体の方に宣言したことがあったんです。その際に心からのお礼を言われ、同じ方向を向けたと言っていただけたことがとにかく嬉しかったです。

アーバンエックスのサービスは、東京都にも活用を進めていただいています。東京都のような人口が多く管理対象物の多い自治体でのインフラ管理の成功事例ができれば、あとは応用・展開してくことが可能です。そのようなモデルケースになる都市でもしっかりご活用いただけるようにまだまだ頑張らなければいけません。

— 山中さんご自身のキャリアや仕事についてのこれからの展望はありますか?

日本を取り巻く環境は激しく変化していますが、やはり治安の良さは世界随一だと思っています。それを守れているのは自治体や市民による、”まち”の運用レベルの高さがあってこそなのだと思います。これまで受け継いできたインフラの維持管理が難しくなれば、これらの良さが薄れていくのでは無いかという恐怖を感じているんです。

アーバンエックスは日本・世界の「危機管理センター」のような役割になり、少子高齢化を迎える中でもインフラの維持管理ができる「モデル」になりうるのではないかと本気で思っています。

この構想の実現に対して、自分の経験が生かせると思っています。私自身、社会人経験を通じて人に恵まれたことで、事業を通して少しずつ社会の変化に関われていった実感を得ることができました。今度はアーバンエックスの事業を通して、市民の皆さんに道路インフラの変化に寄与し、自らが「街を動かす」ことを体験してほしいと思っているんです。結果、シビックプライドが上がり、自己効力感を持てる世界を実現することに近づき、日本を良くすることにつながるのではないかと信じています。

壮大な話ですが、アーバンエックスにはこういった社会課題に興味関心が強いメンバーが集まっていると思います。これからの事業に期待してほしいです。

— 山中さん、ありがとうございました!

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