2020年6月の備忘録、読んだ本など
noteで日記を書くようになって約一ヶ月が経った。その割にあんまり覚えてないなと思って日記を読み返すと、じんわりと記憶がよみがえるので不思議だなと思う。本当はTwitterを見る頻度を徐々に下げていってほぼほぼnoteに移行しちまおうか! ガハハ! という目論見があったのですが、完全に失敗し、なんかnoteで日記書くのも30~60分ほどかかるので本読む時間だけが減っていってる気がする。まあ、ちょっとずつね……やっていきましょうね……
以下、読んだ本など
読んだ本
ジャスパー・フォード『最後の竜殺し』(訳・ないとうふみこ)
魔法が当たり前にある、けれど魔法の力は減衰し、かつての魔法使いたちはパイプ工事に駆り出されたり魔法の絨毯でピザ配達をやっている世界。そこで巻き起こる、最後の竜とその竜を殺すドラゴンスレイヤーに任命された15歳の女の子の物語。
語り口としてはティーン向けファンタジー小説っぽい感じなんだけれど、そのなかに資本主義に対する風刺(最後のドラゴンスレイヤーに任命された主人公・ジェニファーがCM出演をやたら依頼されたり、ワイドショーにほぼ無理やり出演させられたり)が混じってたり、竜がSFっぽいことを急に言いだしたかと思ったらやたら絡んでくる親戚のおじさんみたいなフランクさを見せたり、クセのある魔法使いの描写や、ジェニファーと助手のタイガーが背負う孤児という境遇、イギリスっぽいちょっと抑えたトーンのユーモアなど、終始「いろいろ詰まっていて読んでいてなんだか面白い」があって良かった。
やたら老成した(老成せざるを得なかった)子供が、変にわがままを言ったり私利私欲や思惑で動く大人たち(魔法使いや王様、企業の人間など)に内心ぷりぷり怒りつつも対処していくのはやっぱりいいなと思った。
本国ではシリーズが続いているそうなので、続きも翻訳されてほしい。
あと、小中学校の図書館とかに置いてあったら結構刺さる子がいるんじゃないかと思う。
それにしてもここ最近の竹書房はSF・ファンタジーのユニークな作品を翻訳・出版してくれて嬉しい。
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』(訳・岸本佐和子)
ごつごつしててどこか突き放しているけれど、冷めきってるわけではないかっこいい文章と視線、実体験をもとにした多彩な物語(神学校、アルコール依存、掃除婦としての経験、歯医者だった祖父の手伝いなどなど)と、これは良いものを読んだなとしみじみ思う。
しいてあげるのならば刑務所内の文章講座を描いた「さあ土曜日だ」が一番好き。
人生がぎゅっと詰まってるんですよ……
「ただでは死なんぞ!」感。
九岡望『エスケヱプ・スピヰド』
偽史・昭和、架空戦闘兵器超高速バトル、そしてボーイミーツガール。
読書会用に読んだ。以前から気になっていたけれど結局読めていなかったのでいい機会だった。
合いそうで合わなかった部分もあったのですが、終盤の高速戦闘描写の上手さは引き込まれるものがあって良かった。
首領蜂などのゲームからのオマージュや、登場する兵器《鬼虫》のサイボーグ009オマージュ感など、やりたいことをやっていてそういうところも好感が持てた。
読んだマンガ(抜粋)
読んでるマンガの続刊出まくり月だった。
高野ひと深『私の少年』8巻
小片さんと椎川さんまわりに決着を付ける内容だったのでだいぶドキドキしながら読みましたね……。この作品はテンションコントロールが本当に上手くて、わかってはいてもヒヤヒヤする。
藤本タツキ『チェンソーマン』7巻
面白くて毎巻スゲースゲーと感嘆しながら読んでる。TwitterのTL上でもジャンプ本誌読者が徐々に徐々に増えてきてるので、月曜日はいつもヒヤヒヤしてます。(まあ、ネタバレ喰らっても文字情報と実際に読むのとでは違うので良いんですが……)(良くないですが……)
ちょうかっこいいコベニカーの勇姿。
石塚千尋『ふらいんぐうぃっち』9巻
年一回のお楽しみ。今回も描き込みが凄い。
祭りの喧騒からちょっと外れたところで休んでるあの感じとか、「ちょうどいい」空間や時間を描くのが本当に上手いなあと思う。
三島芳治『児玉まりあ文学集成』2巻
三島芳治さんの描くちょっと変わった男の子とちょっと変わった女の子の関係、本当に好きだなと改めて思う。
レゴブロックを組み立てる話の不器用さとイチャイチャっぷり。そして、13話14話の他人の言葉を採集して詩にしてしまう女の子の話の不穏さ。
単行本1巻収録分は公開中なので、読んでくれ……
山口貴由『衛府の七忍』9巻
超強い上泉信綱と、サイボーグ009オマージュの真田十勇士の能力を受け継いだ黒須京馬との激闘。今回もキレッキレの台詞回しと熱いバトルが繰り広げられるので良かった。
あとは『ゆるキャン△』の6~8巻を読んだりしました。広角レンズ・魚眼レンズで撮ったような画がホイホイ出てくるので読んでて毎回驚きますね……
あとは、ほぼ二ヶ月半ぶりに映画館に行ったりした。IMAX版『AKIRA』を堪能し、『龍の歯医者』の再上映を見、そして『囚われた国家』の緊迫感あるサスペンスに痺れました。
アニメは『フタコイ オルタナティブ』を見返した。2005年頃の空気感を思い出した。
映画にしろアニメにしろ、都度、感想記事でもあげようかなとは思うのだけれど、日記内に書いちゃうので毎回「まいっか」となってしまう。
ゲームはFF7Rをずっとやってた。7月10日現在、まだ終わってないないです。
ラストオブアス2もやっていた(クリアしたのは7月7日)。ラスアス2の感想記事はやる気があれば上げるかもしれない。
6月はそんな感じでした。
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