人類は如何に神々として滅びるか
神話、とよばれるものは、文明の黎明期に誕生する。神話が語る主なものの一つは、世界の始まりについてである。どうして、どうやって、海は生まれ、山が隆起し、大地は豊かに実り、われわれはここに在ることとなったのか。神話は、万物の誕生を、始原を語る。
始まりがあれば、いつかは終わりがやってくる。世界各地に神話が生み出されていた時期(年代のばらつきはあろうが)を人類の幼年期とするならば、現代を生きるわれわれは、その老年期を生きているのではないか。ともかく、いつかは終わりがやってくる