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広告に興味がない人も思わず笑ってしまう広告事例の紹介⑩

スマホを使えばすぐに面白いコンテンツに出会えるこの時代、わざわざ広告をじっくり見ようという人はなかなかいません。しかし、世の中には広告に興味がない人でも思わず目を止めて笑ってしまう秀逸なクリエーティブがたくさんあります。この記事シリーズでは、そんなおもしろい広告事例を少しずつご紹介していきます。

10/11(金)のお昼11時30分~12時30分にはClubhouseで、本記事で紹介した事例をはじめ、世の中の気になるクリエーティブについてディスカッションを実施していますので是非聴きにきてくれると嬉しいです!

https://www.clubhouse.com/event/xegOb2OE


1.上田安子服飾専門学校「服の概念が無い下谷さんシリーズ」

上田安子服飾専門学校の40秒ラジオCMシリーズです。
服や靴、カバンといったファッションアイテムの概念すら知らない下谷さんという男性が、生活の中で起きる不便なことをきっかけに服や靴、カバンの必要性に気づいていくという内容。
服飾という概念すら持たない人物を描き「服を概念から学びたい、まだハダカのあなたへ。上田安子服飾専門学校」というラストコピーに落としています。

「もしも世界に○○が無かったら。」というフォーマットの作品はよくありますが、「主人公だけが○○という概念を持っていない」という設定はこれまでにない新しいものではないでしょうか。服の概念が無いということは必然的に下谷さんは服を着ていない設定であるため、ラジオCMだからこそ成立するメディア特性を活かしたCMであるといえます。

本ラジオCMシリーズのコピーライターである小堀友樹氏 (電通関西支社)は、東京コピーライターズクラブが主催するTCC賞2021で最高新人賞を受賞されています。


2.集英社|ダンダダン「あなたにオススメのマンガ診断ダダン」

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集英社の運営する漫画アプリ「ジャンプ+」で連載中の『ダンダダン』第2巻発売に合わせて、渋谷駅に掲出された巨大ポスター。2択を選んでいくことでオススメの漫画がわかる診断コンテンツかと思いきや、どの選択肢を選んでも絶対に『ダンダダン』をオススメされてしまうという理不尽な屋外広告です。

診断結果は「学園・青春系」「恋愛系」「心霊・ホラー系」「オカルト系」「バトル系」「コメディ系」の6種類が用意されているのですが、結局オススメ漫画はすべて『ダンダダン』。実は、上記の画像に「新感覚オカルティックラブコメディ」と記載のあるように、『ダンダダン』は様々なジャンルの要素がふんだんに詰め込まれていて、一言で面白さを伝えるのが難しい作品となっているのです。その特徴をうまく活かし「どんな漫画が好きな人でも楽しめちゃう作品」として紹介しています。

「あなたにオススメのマンガ診断」というテキストの横に小さく「ダダン」と書いているあるのもしょうもないですが面白い小ネタですね。

『ダンダダン』は「次にくるマンガ大賞 WEB漫画部門」で第2位を受賞している展開が全く読めない斬新な漫画ですので、是非読んでみてください!

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