広告に興味がない人も思わず笑ってしまう広告事例の紹介⑪

スマホを使えばすぐに面白いコンテンツに出会えるこの時代、わざわざ広告をじっくり見ようという人はなかなかいません。しかし、世の中には広告に興味がない人でも思わず目を止めて笑ってしまう秀逸なクリエーティブがたくさんあります。この記事シリーズでは、そんなおもしろい広告事例を少しずつご紹介していきます。

10/18(月)のお昼12時~13時にはClubhouseで、本記事で紹介した事例をはじめ、世の中の気になるクリエーティブについてディスカッションを実施していますので是非聴きにきてくれると嬉しいです!

https://www.clubhouse.com/event/MRn9N145

1.Volkswagen「Charge your electric car at Tesco with Volkswagen and Pod Point.」

フォルクスワーゲンがイギリスの大手スーパーマーケット「Tesco」の400店舗の駐車場に、無料充電スポットを設置したことを告知するWEB動画です。


フォルクスワーゲンの電気自動車が街中を走る様子が映し出されるのですが、それ以外の車にはシートがかぶせられています。実はシートがかぶせられているのは他社メーカーの車で、映像を通して「フォルクスワーゲンの広告では絶対に映したくない他社メーカーの車でも無料で充電してよい。」というソーシャルグッドな取り組みをアピールしています。映像中ではシートがかぶされた状態の車を洗車していたり、OOHにプリントされた車にまでシートがかぶされているなど、クスっと笑える小ネタも詰まっています。

「シートを被った大量の車」という不自然な映像で最後まで見たくなる引きを作り、自社のソーシャルグッドな取り組みを面白く伝えている動画です。広告表現におけるルールや暗黙の了解を逆手に取ったアイデアは、海外広告賞受賞作品でも多く見られるやり方の一つですね。


2.アットホーム「さがそう!オンナの気配」

BOVA2019の一般公募部門にて審査員特別賞を獲得した、不動産情報の総合サイト「アットホーム」のWEBムービー。デート中の男性のスマホに謎の女性「さちこ」から「お部屋掃除しとくね~」という連絡が来ます。焦る男性をよそに男性の部屋では、「さちこ」による家宅捜索が始まり、様々なオンナの気配が発見されていくというストーリー。

WEB動画ではありがちな「あるある動画」ではあるのですが、「さちこ」とは何者なのかという引きと、ラストのオチがしっかりとしていて楽しめる動画になっています。出てくるオンナの気配あるあるはどれも絶妙なところをついていて「あるある動画」の質も高いです。


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