見出し画像

タレント選びが秀逸な広告

今回は、私が見かけてタレント選びが秀逸だな、と感じた広告を紹介させていただきます。

11/15(月)のお昼12時30分~13時にはClubhouseで、本記事で紹介した事例をはじめ、世の中の気になるクリエーティブについてディスカッションを実施していますので是非聴きにきてくれると嬉しいです!


ナイル株式会社|定額カルモくん「高田純次さんを起用したグラフィック」

画像1

ナイル株式会社が提供する個人向けカーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」のグラフィック広告。「日本一のテキトー男」「平成の無責任男」といった異名でおなじみの高田純次さんを起用しています。

プレスリリースによると高田さんを起用した理由は「カルモくんの顧客層である20代~60代という幅広い年代に知られ、そのお客様にとって親しみやすく、新車に乗る喜びをお客様目線で表現してくれそうな方という理由から、高田純次さんを起用することにいたしました。」とのこと。

しかし、高田さん起用の真の理由は別の部分にあるのではないかと思います。それを紐解くカギとなるのがグラフィックの左半分に書かれた「定額カルモくんなら国産新車が月1万円 ”ちょっと”」のコピー。定額カルモくんの最低月額料金は2021年11月時点では11,000円台なのですが、クライアントとしては1万円を少し超えてしまっている部分ができるだけ安く見える表現にしたかったはずです。

その結果考えられたワードが「月1万円 ”ちょっと”」であり、その曖昧なコピー表現に適しているキャラクターとして「テキトー男」の異名で愛されている高田さんを起用したのではないでしょうか。「月1万円 ”ちょっと”」という表現は1万円より多くお金がかかる部分をうやむやにしてしまっているため、通常だと少し不誠実な印象を与えてしまいそうですが、高田さんを起用することでむしろチャーミングなコピーになっています。

サービスの特徴とそれを示すコピー、そしてタレントのキャラクターがうまくかみ合った優れたタレント広告の事例だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?