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広告に興味がない人も思わず笑ってしまう広告事例の紹介④

スマホを使えばすぐに面白いコンテンツに出会えるこの時代、わざわざ広告をじっくり見ようという人はなかなかいません。しかし、世の中には広告に興味がない人でも思わず目を止めて笑ってしまう秀逸なクリエーティブがたくさんあります。この記事シリーズでは、そんなおもしろい広告事例を少しずつご紹介していきます。

毎週月曜日お昼の12時~13時にはClubhouseで、noteで紹介した事例をはじめ、世の中の気になるクリエーティブについてディスカッションを実施していますので是非聴きにきてくれると嬉しいです!

1.East West Market「Embarrassing Plastic Bags」

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カナダのスーパーマーケット「East West Market」がエコバックの持参を推進するために作成したレジ袋。レジ袋には「奇妙なアダルトビデオ百貨店へ」「結腸ケア協同組合」「ドクタートウズのいぼ軟膏卸売店」といった恥ずかしい文字と「恥ずかしい思いは避けて、エコバックを持参しよう。」というメッセージが印刷されています。レジ袋を外で持ち歩きたくないデザインすることで、来店者にエコバックを持参するよう訴えた施策です。

本施策は、D&AD2020のエクスペリエンシャル部門でウッドペンシル(ブロンズ)を、カンヌライオンズ2020/2021のダイレクト部門ではシルバーを受賞するなど、海外の広告賞で高く評価されています。

ユニークなアイデアですが、企画者の目論見に反して、この面白いレジ袋を手に入れたいがためにあえてエコバックを持ってこない人もいたとのこと。しかし、このレジ袋がたくさんの人の手に渡り、SNSなどを通じて拡散されたことで、結果としては生活者の環境保護に対する意識向上につながったのではないでしょうか。


2.金鳥|ゴキブリムエンダ―「ゴキブリと少年」

金鳥の発売するゴキブリ駆除剤・ゴキブリムエンダーのラジオCMシリーズ。ゴキブリムエンダーを使って家のゴキブリを全滅させようとする父親ですが、なぜか息子のエリオットはそれに猛反対します。実は、エリオットは親に内緒で、家に住み着いたゴキブリのチャーリーと種を超えた友情を育んでいたのです。害虫であるゴキブリを駆除しようとする父親と親友であるゴキブリのチャーリーを守ろうとするエリオット。そんなバカげたストーリーを、シリアスなトーンで描いたラジオCMシリーズです。

第1話で必死に父親を説得しようとするエリオットは、まるで王蟲の子どもを大人たちから隠そうとするナウシカ。確かにやっていることはナウシカと同じなのですが「人間とゴキブリに友情ってなんだよ!」とツッコミを入れたくなります。第2話ではゴキブリのチャーリーも登場。エリオットの忠告を聞いて逃げ出すかと思いきや、ゴキブリの癖に自分の運命を受け入れており、「エリオット、しぶとく生きるんやで、ゴキブリみたいにな。期待してます。」と非常に男前なゴキブリであることが明らかとなります。エリオットが親友になるのも納得です。7月20日には最終話となる第3話も公開される予定で、いったいどんな結末を迎えるのか耳が離せません!


毎週月曜日お昼の12時~13時にはClubhouseで、ご紹介した事例をはじめ、世の中の気になるクリエーティブについてディスカッションを実施していますので是非聴きにきてくれると嬉しいです。





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