見出し画像

カンヌライオンズ2021 グランプリ速報⑤

2021年6月21日~25日に渡り開催されたカンヌライオンズ2021。本記事シリーズでは、カンヌライオンズ2021のグランプリ受賞作品の一部を速報的にご紹介していきます。

6月22日、23日、24日、25日、28日の5日間のお昼12時~12時30分には、Clubhouseにてグランプリ受賞作品についてディスカッションを実施していますので是非聴きに来てみてください。

本記事では、
・Film Lions
・Glass: The Lion For Change
のグランプリ受賞作品をご紹介します。

LACOSTE「CROCODILE INSIDE」 Film Lions 2020 グランプリ受賞

喧嘩する同棲カップルの愛に亀裂が入っていく様を、真っ二つに裂けて崩壊するアパートに喩え、ハリウッド映画並みのスーパークラフトで描いた作品。最終的にはお互いが歩み寄ることでカップルは愛を取り戻し「Life is a beautiful sports」というラコステのタグラインが表示されます。

「Life is a beautiful sports」というタグラインには、人生の難しいことや障害を、明るく美しく受け止めて生きていくことをサポートするブランドであるという意味が込められているようです。


NIKE「NIKE: YOU CAN'T STOP US」 Film Lions 2021 グランプリ受賞

ナイキがコロナ禍の2020年7月にNBAのシーズン再開に合わせて公開した動画。全く異なるスポーツに取り組む人々の動きを、左右2分割の画面構成でリンクさせる新たな映像体験になっています。動画全体を通して「私たちがひとつになれば、誰も止めることはできない」というメッセージを訴求しています。


Essity|Libresse「#WOMBSTORIES」 Film Lions 2021 グランプリ受賞

実写映像と13人の女性アーティストによって作られたアニメーションの組み合わせで、女性の子宮に関するリアルを描いた「#WOMBSTORIES」。関連施策の「#WOMBPAINSTORIES」を含めると4部門でグランプリを獲得しています。施策の詳細は下記URLの「Film Craft Lions 2020 / 2021」の記事に記載しています。


Starbucks「I AM」 Glass: The Lion For Change 2020 / 2021 グランプリ受賞

Glass: The Lion For Changeは世界を変えることを目的としたアイデアを評価する部門で、主にジェンダーの関する不平等、不均衡または不公正などを改善する施策がエントリーされます。

2020 / 2021のグランプリを受賞したのはスターバックスの「I AM」。ブラジルでは、トランスジェンダーの人が名前を変更するのに高額な費用と複雑な手続きが必要であり、名前の変更に踏み出せない人が多数いました。そこでスターバックスは、店舗を法的に名前の変更を行えるイベントの会場とし、名前の変更のための文書作成などを無償でサポートしました。ケースムービーの中では、「店員が自分の名前をカップに書いてくれる」というスターバックスの独自のサービスがこの企画につながっていると語られています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?