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カンヌライオンズ2021 グランプリ速報①

2021年6月21日~25日に渡り開催されているカンヌライオンズ2021。1日毎に複数の部門の受賞者が発表されていきます。本記事シリーズでは、カンヌライオンズ2021のグランプリ受賞作品を発表直後に速報的にご紹介していきます。

6月22日、23日、24日、25日、28日の5日間のお昼12時~12時30分には、Clubhouseにてグランプリ受賞作品についてディスカッションを実施していますので是非聴きに来てみてください。

Outdoor Lions 2020 / 2021 グランプリ作品

Outdoor Lions 2020 / 2021でグランプリを受賞したのは、BURGER KINGの「DAY 35」「DAY32」「DAY 28」、HEINEKENの「SHUTTER ADS」、RENAULT(ルノー)の「VILLAGE ELECTRIQUE」の計5作品です。

BURGER KINGの3つのグランプリ作品は、ONE SHOWなどの多数の海外広告賞を総なめにした「MOLDY WHOPPER」をグラフィック広告化したシリーズです。BURGER KINGはヨーロッパやアメリカの一部地域で、看板メニューのワッパーから人口防腐剤を除去しており、ワッパーが35日間かけてしっかりと腐っていく様子を撮影することで、自社商品の安全性を訴求しています。動画やグラフィックに共通してコピーは「 THE BEAUTY OF NO ARTIFICIAL PRESERVATIVES(人工防腐剤の無い美しさ)」となっています。

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HEINEKENの「SHUTTER ADS」はコロナ禍の飲食店を助けるOOH施策です。コロナ禍にて営業休止が続く飲食店のシャッターにハイネケンの広告を掲載。シャッタースペースを広告枠として捉え、媒体費を支払うことで金銭的に飲食店を支援しました。スペインで始まった同施策は、アルゼンチンやイタリアでも展開されています。

RENAULT(ルノー)の「VILLAGE ELECTRIQUE」は、同社の発売する電気自動車「ゾエ」を都市圏のみならず地方に住んでいる人にも購入してもらうための施策です。ルノーは人口30人ほどの田舎村であるアピーに住む11世帯に「ゾエ」と充電に必要な機器を3年間無料貸し出しし、「住民の100%が電気自動車を使う村」を実現しました。アピーのような田舎でも簡単に電気自動車への移行ができることを証明し、電気自動車及び充電設備のさらなる普及を呼びかけています。

Health & Wellness Lions 2021 グランプリ作品

Health & Wellness Lions 2021のグランプリを受賞したのはESSITYの「#WOMBPAINSTORIES」です。生理用品メーカーEssityが展開するブランドBodyformは、これまで公に語られてこなかった女性の体に関する話題に男女関係なく向き合うべきだというメッセージを掲げており、「#WOMBPAINSTORIES」は子宮の痛みについての議論を活性化させることを目的としています。子宮の痛みをイラストでアーティスティックに表現した「THE PAIN DICTIONARY」や子宮の痛みに関する調査結果をまとめたレポートをpdfで公開したり、それらを展示するオンライン博物館を作成したりしました。また、キャンペーン動画では妊娠やお気に入りの下着を着た日にやってくる生理、更年期のホットフラッシュ、流産、不妊治療、出産、など子宮をもつ誰もが経験しうる出来事を映し出し、「わたしたちの#Wombstories(子宮の物語)を聞かせよう」と子宮に関する会話を広げていくことを訴えました。映像は、実写パートと13人の女性アーティストの映像作品が交互に映し出される内容になっています。




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