見出し画像

四十八文字の話 番外編 「コオロギ」って美味しい?

皆さん、最近「コオロギ」がある種のブームになっていますよね。

「コオロギ煎餅」、「コオロギ粉末」入りの食べ物が学校給食に使われているとか。

そして、我が国の大臣、閣僚である、某「デジタル担当大臣」が推奨している、等々。


確かに我が国「日本」では昔から同じ昆虫である
「イナゴ」を食べてきました。
今でも長野県や群馬県などでは食されています。
私も子供の頃、一度だけ食べた事が有ります。


「同じ昆虫なんだよ、だから良いじゃないか」


だと思う方がいらっしゃるでしょうね。
それは最もな事です。
何せ「昆虫」とは?、
「イナゴ」と「コオロギ」の違いは?
など誰も教えませんから。

ですがね、「イナゴ」と「コオロギ」、
これらの昆虫は、
実はそれぞれの「生態」はかなり違います。


○「イナゴ」



○「コオロギ」



⚪「コオロギ」は「イナゴ」とは全く違う生き物


見た目は同じように見えますよね。

ですがその「生態」はと言うと

○イナゴ

「イナゴ」の主食は「稲」( イネ ) 。
つまり「お米」です。

だから昔から米農家にとっては、
せっかく育成した「稲」を食べてしまう「害虫」でした。


○イネを食べる「イナゴ」



その一方、「イナゴ」は昔は、食べ物が少なくなる冬場の農村に取っては貴重な「タンパク源」でも有りました。


○「イナゴ」の佃煮



農家にとって害虫である「イナゴ」。
その昆虫を実際食べている。


どうしてそんな事が出来たのか?

これはおそらく「イナゴ」は自分達と同じ「お米」を食べている生き物である事、
実際に農家の人々はそれを間近に観てきているからこそ、安心して「食べ物」に出来たのではないでしょうか?



ですが、一方の「コオロギ」。


皆さん、知ってますかね?

「コオロギ」の生態。

それは「雑食性」( ざっしょく ) の昆虫なんです。


植物は勿論の事、「小動物の死骸 ( しがい ) ❗」をも食べてしまいます。

つまり、そこら辺いる「コオロギ」は
何を食べているのか?、分からないのですよ。

何を食べているのか分からない昆虫、
その体にはどんな栄養素が混じっているのか?

先日の国会での出来事。
三月三十日の衆議院消費者問題特別委員会。
その場所で野党の議員が「食用コオロギ」の安全性について、以下の質問しました。


「漢方医学大辞典には、コオロギは微毒、妊婦は禁忌と記載があり、有毒であるために常用してのむものではないとされています」と説明。
「妊婦はのんではいけないとされている」と続け、
「安全性への懸念があるにもかかわらず、なぜコオロギなどの昆虫食に対し、日本では表示義務がないのか」と
疑問を投げかけた。


皆さん、そんな昆虫、食べたいですかね?

ましてや、学校の給食に、子供達に、出されてもいいと思いますか?

デジタル大臣は、どういうつもり、なのでしょうかね?


秋の夜長に美しい音色を奏でする「コオロギ」。
それで充分ではないかと、思います。


○「コオロギ」じゃなかった、「鈴虫」デスヨ









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?