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茶道具

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2023年8月の記事一覧

今週の稽古から

今週の稽古から

東京の水がめ、群馬県のダムが
水不足です。このままでは、取水制限とか!雨乞いしか、ありません。
寄付  葡萄の絵色紙
床   一滴潤乾坤
花   我亦紅 白角虎の尾
花入  煤竹手付籠
香合  桃

床の一行、良く見掛けるのは
「一雨」です。たとえ一滴でも、
多く降って欲しい。
水源地で降らないで、東京地方はゲリラ豪雨。皮肉ですね!

葡萄・桃を出しました。果物の美味しい、秋となりました。

銘々皿

銘々皿

江戸切子の銘々皿を出しました。
弟子から「この皿自体が美しくて、上に盛るお菓子難しくないですか?」質問が有りました。

まあ切子だけに限らず、陶器・漆器でも華やかな柄がある品は難しいかも?
しかし逆に考えると、それ故彩りを計算してお菓子を考えるのは楽しい事でもあります。

器が賑やかなら、上の菓子はシンプルな品を!多色使いの金団などは、避けねばなりません。

今回の江戸切子には(葛饅頭)を、使いま

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茶道具百話 雲錦

茶道具百話 雲錦

仏事の取り合わせでの、稽古日です。
蓋置に、京焼き「雲錦透かし」を出しました。
「先生何で仏事取り合わせに、桜と紅葉が?」(先輩達に聞いて下さい。もう耳にタコヤキ位、教えてあるから)

しーんと静まり、声が聞こえません。
(まったく口をリンゴスにして、説明したのに。桜は何・紅葉は何の表現?
まずそこから)
「はい、桜が雲で紅葉が錦です」

(それでは、どうしてその雲錦が!)
又々沈黙~(春から秋へ

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今週の稽古場から

今週の稽古場から

八月は、恩師三田富子先生の命日があります。早い「旧盆」と併せ、仏事の取り合わせで・・

待合  夢一字色紙
床   歌仙絵 僧正遍昭
すえのつゆもとのしづくやよのなかの
おくれさきたつためしなるらん
花   白紫桔梗
花入  唐銅 経筒
香合  不昧公好 心経

他に餓鬼腹茶入、仏器薄茶器、青磁蓮弁水指などを出します。
お優しい先生の温容、祖父母父母の懐かしい顔も浮かびます。